今日は長男の仕事が休みなので、二人で髪の毛をカットしてもらってきました。
ここの床屋さんの店名はカットハウス・アライと言います。
ここには、私が就職する前からお世話になっていたので、すでに四十年近く通いつめています。
世代が替わり、今は、息子さんが理髪師として頑張ってくれていますが、最初は、母親が一人で切り盛りしていました。
昔気質で律儀な理髪師さんだったその“おばさん”も既に亡くなられて7年目になります。
ご主人(おじさん)は警察予備隊以来の生え抜きの自衛官でしたが、退職後は悠々自適の生活をしていました。
そのおじさんも昨年亡くなってしまい、今は、息子さんがこの〝カットハウス・アライ〟を切り盛りしています。
彼は、生き馬の目を抜く東京の店で修業してきただけあって、なかなかの腕前です。
そのお陰で、不細工顔の私も、髪の毛をカットしてもらった後の数日間は、多少サッパリとした面立ちになります。
店内は、いつも清潔感にあふれ、綺麗に整っています。
理髪師である彼の趣味は、戦闘機や戦車のプラモデルの製作らしく、作品が店内のショーケースに飾られています。
私も、子どもの頃は旧日本軍の戦車や軍艦、戦闘機等のプラモデルを作る事が好きでしたが、不器用さが手伝い、完成品はいつも接着剤が隙間から滴り落ちてしまうものばかりでした。そして、完成した作品を部屋のあちらこちらに置きっぱなしにしてしまうので、母親はプラモデルが置いてある事に気づかずに踏んでしまう、といった事もしばしばあった事を思い出します。
1ヶ月半に1度の頻度で息子と二人で訪れるこのカットハウスアライで過ごすひと時も、私にとっては結構至福の時間なのです。