イベントのひとつに「プリズンアドベンチャーツアー」というものがあって，所内を見学させていただきました。
ここが刑務所の正門で，かつては出所のお出迎えにずらりと黒塗りの車が並んでいたことがありました。
最近は見かけなくなったので，禁止されたのかな。
昔は観音開きの扉だったと思うんだけど，改築されて鋼鉄の自動シャッターになりました。
今日はこの門から中に入れていただきました。
ただし，この先は撮影禁止です。
ビニール袋を渡され，カメラや携帯を中に入れて絶対に袋から出してはいけないと注意を受けました。
この門を入るとさらに同じような門があって，二重の警備になっていました。
悪いことをしたわけではないのになぜか緊張します。
二つ目の門の先はまさに塀の中です。同じような建物が沢山並んでいます。
ここからマイクロバスに乗って東側の作業場へ移動します。移動中に刑務官の方から刑務所の説明を受けます。
広さは東京ドーム六個分，収容人数は２５００人であること，などなど。
作業場は印刷，陶芸，革製品の加工場などを見せていただきました。
机の上には個人の帽子やネームプレートがきちんと置かれていて，通常の作業の様子が伝わってくるようでした。
お風呂は週に２～３回，定員５５人，体を洗うためのお湯は桶に１２杯と決められているそうです。
食事のサンプルも見せていただきましたが，作業の種類，体の大きさによって量が違うそうです。
出所前に社会復帰のための勉強をする「誠心寮」というところも見せていただきました。
テレビで見るのとはリアル感が全く違いました。
北海道に行ったときに，再現した網走刑務所に行ったことがあるけど，実際に２５００人が収監されている刑務所の見学は貴重な体験でした。
さて，塀の外では文化祭ですから，刑務官で結成されたバンドの演奏や収容者が作った家具から革製品などの即売会も開かれていました。
品質が良くてリーズナブルらしいですよ。
所内で焼くパンも販売されていたけど長蛇の列でした。こちらも人気があるそうです。
「プリズンアドベンチャーツアー」が終わって外に出てきたらお昼になったので，来場者用に営業していた「刑務所麦飯食堂」に行ったら早々に完売でした。
今年で３８回目になるそうですが，その人気度はかなり高いようです。
ちなみに今年の一日所長は島谷ひとみさんだったそうです。
ボクは出会えなかったけど。
