読売新聞の切り抜きです。
拓殖大学教授の佐藤氏が「子育て」「少子化」について,幸福度という観点から考察しています。
この中で彼は「子供のいる女性はいない女性より幸福度が低く,子育て世代の男性の幸福度も低下している」と指摘しています。
そして,「子供の存在自体は,幸福感にプラスの影響を持つことが明らかになっている。
問題は,プラスを上回るほどマイナスの要因が大きいことだ」と結んでいます。
マイナス要因を取り除けば,幸福感を持って子育てをすることができ,少子化も解消するということです。
そのマイナス要因は多岐にわたるのですが,それがなかなか進まないのが現状です。
なぜならばそこに無理があるからです。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」という諺のとおり,仕事と子育ては両立しないからです。
特に子供が小学生のうちの共働きには無理があります。
そして一番大切なこと。
この記事は新聞の半面を使用しているのですが,「子育ての負担感」という小見出し(トップの写真)があります。
このフレーズにボクはすごく違和感を持ちました。
まずは子供の気持ちを考えるべきですよね。
親が共働きのために子供は親の出勤時間に合わせて朝早くから学校に行かねばならず,放課後は学童で夕方まで過ごさなければならなりません。
学童に行きたくないという子供が多いのはなぜか。
まずは子供の気持ちを優先するべきだと思うのだけど,この記事にはその視点が全くありません。
これでは子供が気の毒です。
あまり知られていませんが,共働きの家庭のために教師の負担がどれほど大きいか。
今,教員のなり手が減り続けているということが社会問題になっていますが,その原因にもなっているのです。
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