とらいさぽーとは、2017年4月に発達が気になる子どもと保護者のための支援室として開設しました。
この春から5年目を向かえますが、この間「発達障害」に対する捉え方もだいぶ変わってきたように思えます。
変わらないのは「発達障害」という言葉で一くくりには出来ない、個別ベースで様々な特性にあります。
その人がどういう環境でどのように成長していくのか。
知的にも自閉症の特性も重度であれば、学齢期の間は親としても体力勝負で根気よく、子どもにも支援関係機関とも付き合っていく必要があります。
自閉度が強ければ目の前の子どもの状態を安定させることだけでいっぱいいっぱい、そんな厳しい状況になることもあります。
まわりに合わせないといけないと、(その場での状況が理解できないまま)不安を抱えまま学校で過ごしている子どももいます。親も支援者も、子どもの持つしんどさにどう対処したらいいのか迷います。
安直に薬に頼って何とかなるものでも無いですから(絶対必要なときもありますが)。
でも、まわりが丁寧に関わっていくと、ゆっくり、時間をかけて子どもたちは少しずつまわりの状況が見えるようになっていきます。
ASDスペクトラムの人たちの成長は世間一般で言うところの時間枠に当てはめて考えられないところがあります。
知的障害があるのだから出来なくてもいい、まわりの支援を受けるのが当然だ、では勿体ない。
知的障害が無いのだから出来ないといけない、まわりの支援を受ける必要は無い、では孤立してしまいます。
ASDの特性からアプローチすれば多くの可能性が広がります。
5年目を向かえて更に丁寧に、お子様や保護者の皆様と関わっていきたいと思います。