自律神経が体にどんな影響を及ぼしているのか、
最近は科学的にも検証されてきています。
なかでも副交感神経であるセロトニンの果たす役割がやはり重要で、
そのバランスが壊れてしまうと日常生活にも支障を来すような症状に及ぶこともあるようです。
交感神経のアドレナリンやドーパミンが活力として働く作用は報酬系であることからだそうですが、
ともすると止められない、中毒性を伴うほど行き過ぎると体にも当然影響が出てきます。
女性は子どもを産み育てるという過去からの遺伝子の影響か、
傾向として男性より共感力が備わっており、幸せホルモンであるオキシトシンも男性よりも多いと言われています。
しかし、発達の特性からそもそもノンバーバル(非言語)のコミュニケーション理解が難しい場合、
協調性や社会性に繋がる共感力を成長の過程で自然に身につけていくことは難しいのかもしれません。
それが当たり前の環境に身を置かなければならないとしたら、
様々なストレスを回避するためのホルモンであるコルチゾールが絶えず必要になってきます。
ゲームや今流行りの押し活など、報酬系でその場を乗り切ろうとしても、
相手の興味関心を得るために共感を示し相手に合わせようとしても、
長期に渡りストレスが続くとその免疫力も落ち、やがてストレスに対応できなくなるそうです。
だからセロトニンの役割が重要であると言われているのですが、
そのためには、通常の関りや環境よりも合理的配慮のされた環境でその子どものペースを尊重し育んでいく必要があるのかも、しれません。