『艦隊コレクション 艦これ』 第拾壱話 観ました

何はともあれ、MI攻略作戦なのでした。

それにしても意外なのは、此処へ来て赤城さんが前世的なイメージで彼女が戦没したミッドウェイ海戦のイメージにうなされて居る描写が来たこと。特にWW2に参戦していた艦むすならば、艦として実在していた時の記憶を持っている筈なので、そのことで悩んでいる描写はもっと早く出してきていても良かったんじゃないかと思うのだけれども、此処へ来ていきなり出されても…という事と、じゃ、同じような記憶を持っている筈の加賀さんはどうなの？と言う気がしなくもないので。

それを回避するために自ら艦隊割に関して秘書艦の長門さんに意見した割に、実際の艦隊行動ではそれを回避するような指揮をしていないのは何故？という気もしなくもない。予定調和で指揮をミスするとかシナリオ設定が甘いと言うか、詰めの甘さが見え隠れしちゃうのがちょっとねぇ…。なんかシナリオ作成時に結末が決まっているからという理由で赤城さんの指揮判断が甘くなっているようにも思えるのがアレですね。
個人的に言うと、大和さんとの合流が出来なかったから、彼女と合流、誘導する為の艦に金剛さんを残すのはともかくとしてそこに自分の随伴艦の吹雪ちゃんを置いていくのが信じられないんだよね。好意的に見ると、一番、信頼出来る吹雪ちゃんを大和さんの誘導に残したともとれるのですが…そこは、吹雪ちゃんは最後まで自分の側においておかないとダメなんじゃないかと…。なのでキツネ的判断だと、大和さん誘導ように残すのは北上さんと金剛さんが適任なんじゃないかと思うんだよね。北上さん、雷撃能力はピカイチでも対空戦闘能力は皆無だし…

以前、第11話が大井、北上ペアの話になったらイイななんてのんきな事を言っていたら別の意味で大井北上ペアの話だったという…。
MI作戦の組割りで別艦隊に配置されて北上さんは被弾して被害度不明というちょっと不安な感じ。なんとなく、次の回で『ふ～～～、いや～沈むかと思ったよ…』とか言って出てくるんじゃないかとも思うのだけれども、油断も隙も無いこの話なので来週まで不安なのです。

不安といえば、被弾しまくって居る空母４人。
特に敵艦爆直上～！！！なシーンで『赤城さ～～～～ん！！』な吹雪の叫び声で終わっているので思いっきり不安なのですけれども…
アレ、吹雪ちゃんが間に合ったというフラグ…だと良いなぁ～。
間に合ってくれていないと彼女が改になった甲斐が無いというもの。

とは言えあの状況下でいかに吹雪ちゃんの新装備、長10糎砲が対空装備として高性能でもあんまり…なので、吹雪ちゃんと金剛さんが大和さんと合流して駆けつけ、大和さんの三式弾が直上の敵艦爆を撃破、続けて、
周りに現れた艦艇部隊へ砲撃開始でMI攻略主力の空母部隊はなんとかなりました的な…。
あ、後、気になるフラグとしては、敵を欺く為の陽動で攻撃するAI攻略部隊が持っている未開封の命令書が気になる。アレは、多分、AI攻略は中止してMIへ向かえという命令に違いないんじゃないかと思うのだけれども…違うかな？
だとすると…あの次の場面で登場するのは何も吹雪ちゃんと金剛、大和である必要も無いので…。龍驤、隼鷹の艦載機の援護とかでも可なんだよね。

さてさて今回のうんちくなのです。
今回は機動部隊
空母を含む打撃艦隊を機動部隊と言います。
空母の攻撃力はものすごく大きいのですけれども空母は基本的に脆弱です。一部の例外は存在しますけれども、飛行機を発着艦させる航空甲板は爆弾一発で使用不能になり、艦載機の使用が不可能になります。
なので、この時代の空母は対空兵装を他の艦種よりもたくさん装備していますけれども、近寄ってくる敵機の迎撃は自分が搭載している戦闘機を直掩に当てつつ、自分の居る艦隊の他の艦艇の対空砲火で守ってもらうのが基本です。ただし、ミッドウェイ海戦の頃の日本海軍艦艇の対空戦闘能力はお粗末だったので基本、直掩戦闘機にお任せするのが基本でした。実際、直掩戦闘機の零戦が飛んでいる間は鉄壁を誇っていた訳ですけれども、燃料と機銃弾の補充に空母に降りていた間にやってきた敵の艦爆に対応出来ず、被弾炎上、消火出来なかったので雷撃処分というのがミッドウェイ海戦の結末だったのです。
話が逸れてしまいました。
機動部隊の主役はもちろん空母です。ではその空母以外の艦艇の役割はなにかと言うと空母の護衛になります。空母を護衛するのに必要な能力は空母に追従する機動力（高速航行能力）、空母を襲ってくるかも知れない様々な敵に対応する能力（対空戦闘、対潜戦闘、対艦戦闘）が必要になります。とある国の海軍では一隻でその全部の役割を果たせるようにした空母を作ってはみたのですけれども、そうすると肝心の航空機の運用能力が劣ってしまい本末転倒な事態になってしまいました。
つまり、機動部隊という艦隊は空母の能力を発揮させるために必要な艦艇をセットにした艦隊なのです。そういう意味では、運用上、今回の第11話で赤城さんたちの艦隊は理想的な配分だったはずなんですけれども戦地での艦隊合流に失敗し、艦隊を分派しゴゴゴッゴ…な展開になっています。

この話の詳しいことは公式ＨＰとこの記事にＴＢをくれた方々のブログ記事を参照にしてみてくださいませ。