1位米テスラ126万台、2位中国BYD86万台、3位米GM
70万台・・・28位トヨタ2.4万台。昨年の電気自動車の販売実績だ。
これをトヨタは2026年までに150万台、7年後の2030年には
350万台と発表した。たった4年で60倍以上は可能なのか。
(EVで)遅れている、目標に対する具体性がないと言われ
続けていることに社内でも不満が高まっていた。
ならば見せてやろうじゃないかと、この6月トヨタは内外の
アナリストやメディアを裾野市の開発拠点に招いて、ほゞ一日
かけて技術説明会を開いた。
骨子は4種の新規開発電池と生産方式の革新。
普及型の電池は他社でも採用をはじめている、レアメタルを
使わないLFT(リチウム鉄系)だが、航続距離、コストとも
大幅改善版。26年発売の「次世代EV」に搭載予定の電池は、
航続距離従来比2倍(1000キロ)など高性能版。27~28年には
更に高性能の「全固体電池」を投入という。
一方、生産方式の目玉は「ギガキャスト」。これは既にテスラ
などでも採用しているアルミ一体鋳造法だが、多くの部品や工程
を減らす方法で、車の後部などはほゞ一部品にするという。
また、駆動部を組み立て以降は自らが自動走行して艤装工程
を進むという生産革新も採用するという。
(朝日新聞「けいざい+」より)
EVがいくら増えても火力発電による電力で充電する場合は
二酸化炭素を減らせないとして全方位戦略を採って来たトヨタだが、
一気にEV化へ舵を切るようだ。
秋晴れの散歩から