最近、小中学生の体力測定で運動能力、特に走力が落ち
ているとの報道があった。
この要因として少子化、過疎化による小中学校の統廃合
も挙げられている。通学区が広域化するためスクールバス
が当たり前になったためだ。
台風19号で千曲川の堤防が決壊した長野市穂保地区から
数キロ北方(下流)にある中野市では、来年度に市内四つ
の小学校が一つに統合される。
スクールバスが導入される区域では体力低下を懸念した
市が先手を打ち、旧小学校まで歩いてからスクールバスに
乗るなどの「通学体験」を実施した。
結果、歩きながら地域の人と挨拶を交わすなどの副次
効果があったという。
しかし、こういった例はまれで、教育委員会や教師は
統合に忙しく、親は子供の学力や安全を優先し、体力問題
は後回しだという。
同じ千曲川の下流、信濃川沿いの新潟県長岡市の川口
中学校では、月末の3日間ほど昼休みを使って雑巾がけ
レースをするなどの体力増強を試みていると言う。
通学区が広域化することによって、学校から帰っても
遊び友達が少ないなど「体力増強」の課題は多い。
数年前、千曲川沿いを歩いていた時のこと。佐久穂町
の小中学校4校が統合される新校舎の工事現場を通った。
やはり、四つの学区ともスクールバス通学になることが
掲示されていたことを思い出す。
肝心のスクールバス説明は撮っていなかった
ついでに、中野市付近の千曲川
長岡市川口付近の信濃川(千曲川下流)