じんべえ時悠帖Ⅱ

善光寺と北国街道(2)

 善光寺への参道(北国街道)も長野駅前の末広町交差点から1キロ半、

大きな大門交差点に着く。ここを西へ向かうと信州大学教育学部。昔の

長野刑務所跡である。

 「大門」というからには昔は大きな門があったのか思うが、仁王門も

山門もまだ先である。成田山のような「総門」があったのだろうか。

この角に長野のNo.1地銀、八十二銀行の大門支店が立つ。

 

 大きな対の常夜燈の先も急坂が続く。次の善光寺交差点が善光寺境内の

入口で北国街道はここを右折して行くが、篠ノ井宿で合流した善光寺街道

(北国街道西往還)はここまで。

 この手前右側にあるのが本陣である藤屋旅館。アールデコ調のモダン

な建物は、昭和初めに仁王門(改修?)も手掛けた宮大工の設計と言う。

 ずっと現役の旅館(ホテル)だったが最近は結婚式場などに特化した

と口碑に書かれる。姪の一人もここで結婚式を挙げた。

 この本陣の隣にあるのが善光寺名物七味唐辛子の八幡屋礒五郎。看板には

「信州善光寺御高札前」と書かれる。北国街道が善光寺に突き当たったこの

あたりが善光寺宿の中心だったのだろう。

 善光寺参拝の前に右折して北国街道を辿る。二百メートルほどで突き

当たった西宮神社は「長野えびす講」発祥の地。北国街道はここを左折

して北に向かう。境内、社殿など小さな神社である。

 左折して間もなくの十字路を右に下りて行くのが北国街道。ここで

一旦中断して久々の善光寺参拝に向かう。続きは次回。


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