「かんぽ保険不正」問題を取り上げたNHKの番組について、
NHKの経営委員会が日本郵政を「忖度」して、上田前会長に
強引に謝罪文を書かせたことが、改めて浮き彫りになった。
詳細な議事録がないと言うその経営委員会だが、朝日新聞
は関係者からの聞き取りによって、発言者とその内容をほゞ
特定したと言う。
元総務次官の日本郵政副社長の意向を受け、経営委員会で
番組批判を主導したのはやはり、現委員長(当時委員長代行)
の森下俊三と当時の石原進委員長であった。
また、この批判が放送法で禁止されている干渉だとして
諫める意見もあったことも判った。
かんぽ保険問題は結果として、番組の通り、前代未聞の
組織ぐるみの不正が判明し、関連3社のトップが揃って
辞任する事態となったのである。
森下現NHK経営委員長は、当時も「あくまで意見・感想
であり、番組批判には当たらない」とうそぶき、その後も
「状況によっては(番組に)意見を述べあうこともある」と
「干渉」を口にする。
噂されていた上田会長の再任を、謝罪問題を理由に阻止
したのも、総務省と日本郵政を「忖度」した森下委員長と
言える。まさに「NHK存亡の危機」(当時の上田前会長の言)
である。
一方、小さな記事だが、「かんぽの宿奈良」での従業員
への残業代未払い問題で是正勧告をした奈良労基署は、
捜査の結果、組織ぐるみの隠ぺいがあったとして日本郵政
を書類送検したと報じられる。
疎ましきもの、日本郵政と後ろ盾の総務省、そしてその
手先である森下俊三経営委員長である。
さて、首都圏一円の「移動自粛」が5都県の知事によって
要請された。しばらくは近所の散歩となる。隣の小学校や
近隣の公園、団地の桜は満開になりつつある今日、花冷えの
後は花曇りである。
ベランダから眺める小学校の桜、うーん電柱が邪魔だな。
近所の散歩から、桜以外の彩も。