埼玉県の衆院選の新聞中間予想では、全15選挙区のうち、
自民が過半数の選挙区で断然優勢と言う。5区の枝野君も
自民候補と接戦。党首が落ちてはいかんが、比例区で復活
する。
自公共闘で公明は小選挙区には候補を立てず比例区だけ
での当選を期す徹底ぶり。一方の野党は3選挙区で共闘が
流れた。立憲候補が優勢なのは都市部3選挙区ほど。
埼玉県の東端、我が14区は2つの市の一部と2市2町の
6市町からなる江戸川沿いの南北に細長い選挙区。南部の
吉川市、我が三郷市の一部を除けば長閑な田園地帯である。
昔から自民の世襲議員が圧倒していて立憲は候補を立て
られず、国民、共産が立候補するが勝ち目は全く無し。
三郷の市議選では共産が善戦するが、立憲はそもそも人
がいないのかも知れない。投票率がよほど上がらない限り
自民圧勝の埼玉県である。
さて、再開した板東三十三観音巡りの旅。二山目は栃木
に入り益子町の二十番札所、西明寺。
雨引観音から岩瀬駅へ戻り水戸線で下館駅へ。ここから
真岡鐵道で益子に向かうが、数分の接続を見送り下館駅前
を散策。といっても冷たい缶ビールを探すのが目的。
一回りして戻った駅前の商業ビルにやっと見つけたコン
ビニ(ヤマザキショップ)にはアルコール類は無し。この
商業ビルはガランとしてメインテナントは撤退したようだ。
駅前に戻って見上げるそのビルの屋上には「筑西市」の
文字とマーク。そうか、土浦市と同じに空いた駅前ビルに
筑西市役所が入ったのだ。
下館市が周辺3町を合併して筑西(チクセイ)市になったのは
2005年。その2年後に空きテナントが多くなった駅前ビル、
「SPICA」を分庁舎とし、その10年後に本庁舎となった。
JR水戸線の下館駅は、これから乗る真岡鐵道、取手行の
常総鉄道の始発駅で「交通の要」と言ってもよいが、しかし、
実に閑散としている。朝夕は高校生などで賑わうのだろう。
切符の買い方や入場方法を案内窓口で聞いて真岡鐵道の
ホーム(水戸線の片隅)に出る。うーん、このデザイン?
このあたりは、結城(ユウキ)市を中心にした結城(ツムギ)の
産地。そんな織物のイメージだろうか。
途中の真岡駅での長い停車を含め45分で益子駅に着く。
益子焼の町、春秋の陶器市には大勢の観光客が訪れる。
奇抜なデザインの駅舎は平成十年改築といい、関東の駅
100選の一つという。デザインのモチーフは不明。
今日の宿を益子に選んだのは真岡駅前のビジネスホテル
が満室だったためだが、明日訪れる二十番札所、西明寺の
最寄り駅であることも理由である。
このあたり一軒だけの宿「益子館里山リゾートホテル」は
益子駅から3キロ近くあるが、西明寺への中間点に近い。
駅前からの「益子本通り」の両側には古い佇まいの陶芸店が
多いが、町自体は極めて閑散としている。
まだ3時過ぎなので、通りからちょっと山手の「鶏足寺」
という珍しい名のお寺さんに寄ってみる。
しかし、山門入口には柵が立ち、脇の駐車場入口には
大きな蜘蛛が結界を結ぶ。「子供たちのいたずらに手を
焼いている、何とかしてくれ」という主旨の貼り紙だけ
が目立つ。
本通りに戻ると間もなく「城内坂」という大きな交差点
に着く。この茂みの奥に「陶芸メッセ・益子」が広がる。
車で春の陶器市に来たことがあるが、それはそれは大渋滞
となる。
この交差点を左折して西明寺の手前にある今日の宿に
向かう。道は2車線になったり1車線になったり。右手の
木の陰が筑波山である。
1キロほど歩いたT字分岐を右に入ると宿まではもう
数百メートル。4時半近く「益子館里山リゾートホテル」
に着く。天気は下り坂、明日は曇りの予報だが・・・。
コロナの前は一人宿泊が出来ない宿だった。近くに競合
する宿が全くないので宿泊料金も頗る高い。なんとか食事
の品数を落としたプランで財布と折り合いをつけた。
部屋から5百歩近く歩く大浴場で汗を流し、夕食までの
1時間は待てないので、自販機で待望のビールにありつく。
次回は西明寺から笠間までである。