HVの技術提携、3年前には資本提携したトヨタとマツダ。
7年前、発売間近のマツダの「アクセラ」をテストコースで
体験したトヨタの技術陣は目を見張った。
「こんな車をうちはなぜ作れないんだ!」。トヨタの複雑な
HV技術を使いこなし、短期間で新しいエンジンを開発した
マツダの技術力に驚いたのだった。
(朝日新聞「けいざい+」の「マツダ100年」から)
私は、最近のマツダの技術力の秘密を2つ知っている。
一つは品質工学という、ちょっと専門的な話になるので止めて
おくが、もう一つを紹介しよう。
それは、何日か前にここで紹介した「組織革新研究会」で
ある。最近のマツダは、特に開発陣をこの組織革新研究会が
行う体験研修に送り込んでいる。
簡単なコマ地図を使うウォークラリーでは、徹底的に
「対象」という概念を鍛える。それをまず、「個」で考える
ことを鍛える。それから「全」の前に晒す。
対象をとらえていないと容赦なく「×」打ちを食らう。
この繰り返しでチーム力が鍛えられる。
十人のチームを率いるリーダーは、メンバー(仕事では
部下)一人一人の「力」を引き出すことを徹底的に鍛える。
そのためには敢えて「教えない」「指示しない」。目標
だけを示し「見守る」。甘えは許さない、目標に向かって
「追い込む」。
この組織革新研究会を率いる藤田代表は、働き方改革が
時間だけを言って「質」を問わないことを嘆く。
これ以上は組織革新研究会のノウハウに迫るで止めよう。
2日に行われた三郷ハーフマラソン、そのコースの半分
が江戸川の土手。それを辿る散歩(ウォーキング)の途中、
ある出来事に遭遇した。
戻りがけ、最初は遠くに上がる黒煙だった。
十数分後には全く写っていない。河原の焚火だったかも。
少し離れた県道を北上する救急車両のサイレンが聞こえるが、
先ほどの煙とは結びつかない。
流山橋を潜った先、間もなくドクターヘリが飛び立つと
アナウンスされる場面となる。そして飛び上がる。
数百メートル先で土手に上がり今日のゴールに着くと。
焼けた車と青いシート。
近づこうとすると警官に「規制させてもらっています」と
制止される。いろいろ聞くが「調べている」と口を濁す。
このあたりは新しい橋の車両が通るの道。毎日立っている
ガードマンに翌日聞くと、どうやら男女の心中事件らしい。
そして運ばれたのは女性の方だったという。するとブルー
シートの中にいたのは男のほうと言うことか。翌日も今日も
新聞には出ない「出来事」だった。