不謹慎ではあるが、都道府県別の感染者数をレースに
見立てれば、激しいデッドヒートで4位争いをしていた
埼玉がついに千葉を抜いた。
昨日千葉との差が一桁になって、あるいは今日あたりと
思っていたがその通りとなった。
かつて、埼玉と千葉は激しく7、8位争いをしながら
先行する北海道、愛知、兵庫を抜いて来た。そして現在、
2位の大阪を除けば、首位東京、3位神奈川と共にトップ
集団を形成する埼玉と千葉である。
埼玉に限らず気になるのは、最近の感染者に医療関係者
が多いことである。昨日の埼玉では所沢の二つの病院の医療
従事者と患者。病院名は公表されている。
さいたま市では同じ病院の医療従事者3人が報告されて
いるが、何故かこの病院名は公表されない。ひょっとして
かなりの基幹病院で、公表がパニックを生むと踏んでいるの
かも知れない。
千葉と同じで埼玉でも病院や福祉施設でのクラスター感染
が多い。所謂「医療崩壊」が心配されるが、政府の姿勢は、
この医療崩壊を全力で回避していると言えるだろうか。
マスク2枚ポッチを国民に「恵む」暇と予算があったら、
医療従事者向けの防護用品の手当て、喫緊の待遇改善を全力
全速でやるべき時である。
さて、ペーパークラフトの「クレーン車」、遅々として
進んでいる。ボディにタイヤが付いたのが前回。
今回はアウトリガーが付き、置いただけであるがキャビン
(運転室)と機械室も出来た。後は四段に伸びる「ブーム」で
ある。現在全長17センチ、幅6センチ、高さ8センチ。
さて、次は千葉県流山市側の江戸川ウォーキングの続き。
新しい橋の工事見物の後、昼食を取るべく、一度行ったこと
のある花輪城址公園を目指すところ。
着いた城址下の小さな公園には幼児連れのファミリーが
先客。そっと独占させてあげよう。
下りて来た排水機場から再び土手に上がるが、初めて
「湛水防除事業」の排水機場であることを知る。湛水とは
一般的に「水田に水を堪ること」ことだが それを「防除」
とはいかなることか。
天井川である江戸川の土手下の農地は、水が「堪り」
やすい、堪った水の「防除」なのだろう。
土手に上がって眺める、河川敷の排水路の先、何とも
言えぬ水際の良い風景である。まさに「チェアリング」に
打ってつけの場所である。
チェアリングとは、携帯椅子を持って歩き、気に入った
風景を見つけたら、その椅子に座りのんびりと盃を傾ける、
という優雅な趣味である。
私は常に椅子は「石段」など現地調達なのでチェアリング
とは言えないが、趣旨は一緒である。今日の酒は福井出身
の京都の酒屋さんから届いた福井の「国の泉 いちほまれ」。
「いちほまれ」は、コシヒカリ発祥の福井県がポスト
コシヒカリとして開発したブランド米。いわゆる酒米では
なく食用米。でんぷん質が多く日本酒には向かない。
舟木酒造は前回は「コシヒカリ」を使い、今回は、
いちほまれを使って「国の泉」を作った。旨味たっぷりの
日本酒に仕上がっている。
ふと、人の気配がしてジーンズ姿の女性が通る。私と同じ
ようにここを「チェアリング」場所とするのかも。私の視野
に入らないように、閘門の陰に座ったのは「通」である。
20分ほどコンビニおにぎり「昆布」(最近日高が取れた)
を食べながら休憩して、帰路に就く。
橋の橋台工事現場で再びクレーンを眺めると、作っている
ペーパークラフトのクレーン車とは、アウトリガーの方式が
違い、更にメーカーも違うことに気が付く。
ブルーシートは三郷側の土手際の橋台工事である。土手が
見事に分断されていることがよくわかる。
江戸川が蛇行した先、三郷中央のマンション群の奥に
東京スカイツリーが薄っすらと見える。急に雲が出て来て
涼しくなって来た。早く帰ろう。