長い寄り道(下野薬師寺、龍興寺)を終わり国道4号に
戻ったところ。小金井からポチポチとある旧街道を歩くと
こんなところに突き当たる。
立札には「自己責任で歩く赤道」と書かれる。先は見えて
いるのでパスして国道を歩く。
丸大食品関東工場の門の中に観音像という不思議な光景の
向かい側の右手の桜の奥は食事処のよう。
やがて国道352号の高架が見えるあたりに石仏がきれいに
並ぶ。高架を潜った先の地名は「下石橋」。宿場に関係あり
そうな古い門と広い庭。しかし門脇に「牛乳」の札がかかる
だけ。
本町の交差点が石橋宿のはじまり。まずは愛宕神社へ寄る。
創建は八世紀というだけあって石像類は古い。社殿の脇に
回ると、愛宕山古墳の上に立つ神社ということを実感する。
石橋宿は長さ五百メートル、本陣、脇本陣各1、旅籠30軒、
戸数80ほどの小さな宿。その脇本陣跡がこの家、伊沢写真館と
いうらしいが、その雰囲気はない。
キロポストの先、駅入り口の石橋交差点あたりに本陣が
あったらしいが面影は無し。今日最後の寄り道、少し行き
過ぎた開運時に寄ってみる。
十六世紀はじめに宇都宮成綱が再興し、江戸時代は徳川の
将軍たちが日光詣での休憩所とした。山門に三つ葉葵の紋が
誇らしげにかかる。
本堂の両側に愛嬌ある石像が並ぶ。本堂右手が観音堂前を
通り脇門から出て石橋駅に向かう。
石橋町(今は下野市)はグリム童話の町を宣言している。
予想に反し、居酒屋(お好み焼)があり暖簾もかかっている。
生ビールとアテ一品で打ち上げ。粉物はあまり好きではない。
小金井・石橋宿シリーズを終わる。