埼玉県を縦断して流れる荒川の最上流。甲武信(コブシ)岳の中腹、真ノ沢
の源流点から流れ出た入川が滝川と合流して荒川となるのが秩父市大滝地区。
東京湾から遡って歩いてここにゴールしてから十年以上になる。
約3百世帯、550人の大滝地区で、低効率が課題となっている山間部の宅配
改革の試行が宅配4社と日本郵便によって行われる。
秩父市の中心部にあるヤマト運輸の集配拠点に残りの佐川、西濃、福山が
大滝地区宛ての荷物を持ち込む。ヤマト便は途中の荒川郵便局に寄り、大滝
地区宛ての荷物を積み、その後で各戸に配るというものである。
ドローンによる山間部の宅配も実験されているが、安全性、確実性などの
面で実用化には課題も多い。秩父市では、宅配5事業者によるこの実証実験の
結果を踏まえ、早ければ来年度にも運用したいという。
大滝地区手前、荒川上流の寂しい風景(2010年11月撮影)