明日で東日本大震災から12年である。今朝のテレビニュース
で、紆余曲折の末に震災遺構となった石巻市の門脇(カドノワキ)
小学校が中継で紹介された。
震災から3年後に訪れた時、海岸近くから歩いて門脇地区へ
入った。本当に何もない荒涼とした荒地。大小・縦横の道は
あっても、ここに街並みがあったとは想像もできなかった。
突き当りの小高い丘(日和山)の手前が、シートに覆われた
門脇小学校跡だった。当時は父兄や住民の希望で解体・廃校が
決まっていたようだ。
門脇小学校にも3階まで津波が押し寄せたが日頃の訓練通り
裏の日和山に避難した在校生や教師は無事だった(下校した7人
の生徒が犠牲)。
津波に翻弄された車から漏れたガソリンが燃え、校舎に燃え
移り火災となったが、後から学校に戻った生徒たちや待受けた
教師も日和山に無事避難した。
同じく震災遺構になった石巻市の大川小学校の残念な結果と
対比される門脇小学校である。
アーカイブ「石巻市門脇地区」2014年10月
北上川河口橋から
台座だけが残った濡れ仏、背後が門脇地区
日和山への石段