除夜の鐘ではあるまいし、108兆円と嘯く経済対策費。
後で返済する融資や納税、社会保険料の猶予分まで入れた
ものと聞いて呆れるばかり。
国費から直接に追加支出するのは18兆円程度という。
それさえ、「実際に」交付される金額は如何ほどのものに
なるかは不明である。
ドイツのGDP比20%を意識した108兆円ともいう。
ベラベラと長時間喋るが中身は薄く、異常事態に対しても
他国の真似事しか出来ない日本の政権。
人は緊急時、非常時にその本質が出ると言う典型。
さて、世の中「晦(ツゴモリ)グッズ」が流行ると言う。
休校中の男子高校生が、テレビの料理番組を観てオムレツ
作りに嵌ったという微笑ましい話題もある。
外出は近所の散歩程度となって室内で過ごす時間が多く
なった。先日紹介したペーパークラフト「しんかい6500」
の制作に励んでいるが、思ったより時間がかかっている。
全体が楕円形のボディなので、切り込みや糊付け箇所が
多い上、船外に取り付ける細かな機器類も多いのが要因。
ま、少なくともあと一ヶ月の猶予はある訳だ。
ペーパークラフトを始めた頃、作品をヤフーの掲示板に
貼っていたが、それを見た方から「立版古(タテバンコ)」を
教えて戴いた。
江戸末期から明治のはじめに流行ったもので、組み上げ
燈籠などとも言われる。一枚に印刷された型紙を切り出し、
歌舞伎の名場面などをジオラマ風に作ったものであった。
夏の宵、作品に灯を入れて軒先に吊るし、夕涼みで通り
かかる人々にお披露目したことから「燈籠」がついた。
立版古を教えて戴いた方の作品を紹介しよう。京都南座の
上演、御題は「伽藍菊?代萩 御殿床下組立絵」とある。
次は、私がネットで見つけた立版古の型紙の一枚である。
題は「新板鉾山車組上がり」、左端に「御届明治十五年十月
十日 價三銭 画工浅草町三筋丁五十八番地 西村藤太郎」。
部品の間には小さな文字で組み立て説明があるが、判読に
は苦労した。
小さなネットの図をA4に拡大し、部品を切り出して
作った結果がこれ。ごまかしながらも何とか形になった。
型紙の部品だけでは自立できないので、引手受け台を
自分で設計製作した。
他の作品も順次紹介しよう。