昨日の沖縄慰霊の日、首里高校3年の高良朱香音(タカラ
アカネ)さんが長い「平和の詩」を暗唱した。
米軍から逃れた「ガマ」の中など、いろいろな「あなた」
を主人公にして詠んだ詩である。
あなたが声をあげて泣かなかったあの時
あなたの母はあなたを殺さずに済んだ
あなたは生き延びた
赤ん坊が泣くと外の米兵に気付かれるので「その赤ん坊
を殺せ!」と叫ぶ者がいた。実際に鬼となって殺さざるを
得なかった母親がいた。同調圧力の地獄である。
日本軍に渡された手榴弾で自決し地獄絵となったガマが
多い中、米軍の投降の呼びかけに応じたのは、ハワイ移民
など多少でも英語を話せる人が外に出て米兵と話したガマ
だったという。
あなたがあの時
勇気を振り絞って語ったくれたおかげで
私たちは知った
永遠に解かれることのない戦争の呪いを
決して失われてはいけない平和の尊さを
戦争の話を「語り継がれていない」「風化しつつある」と
感じている人が8割を越えると言う。
戦後75年、いろいろな「あなた」を語った朱香音さんの
ような若い世代も、我々団塊の世代、最初の戦後っ子たちも、
戦争を体験した人々から直接話を聞くことが出来なくなる。
日の出直後、雨上がりの公園を散歩。