和暦の令和で6年6月6日と6が三つ重なる日、第二次世界大戦
の終結の要と言える、連合軍によるノルマンディー上陸作戦が決行
された日から八十年、欧米首脳らが出席して記念式典が行われた。
断崖の上から容赦なく降り注ぐドイツ軍の銃撃で、断崖の下に辿り
着こうとした多くの若い兵士が死傷した。式典に参加した当時21歳の
米国兵士は運よくオマハビーチの崖下に着くが、地獄を見た。
孫娘の勧めでSNSに体験を投稿し、80万人を超えるフォロワーから
「真のヒーローだ」などと称えられるが「本当のヒーローは、あの日
命を捧げた若者たちだ」と語る。
これを描いた映画には「史上最大の作戦」「プライベート・ライアン」、
「チャーチル ノルマンディーの決断」などがあるが、いずれも上から
降り注ぐ弾に倒れ、足元の地雷に吹き飛ぶ、実に壮絶である。
南アジアや南太平洋で上陸して来る連合軍の砲火の前にバタバタと
斃れた日本の若者たち。民主主義のためではなく逆の侵略主義のため
だったことが悲しい。
今日の朝刊の「日曜に想う」では、戦場に散った日本の美術学生らの
作品を展示する信州上田市塩田にある「無言館」を取り上げている。
6年前、千曲川沿いから別所へのウォーキングで寄った時は生憎の
閉館日。3年前の家族旅行の折に寄ることが出来た。