日本工業大学(埼玉県宮代町)内の「工業技術博物館」見学記
(その3)。いよいよ中に入り中央通路に立つ。ほゞ体育館ほどの
広さに「機械」が一杯である。
入口脇に電気機関車、蒸気機関車の模型が並ぶ。スケールは
1/30くらいか、いずれも学生の作品で精巧に出来ている。
向かって右の列にはレトロな機械工場風景。天井に通った太い
軸からベルトで簡単な機械類に動力が分配される。一番手前は帯鋸
のようだ。
この脇にあるのが機械というより機械加工のための器具的なもの。
レンズで有名なスイスのカール・ツァイス社製の割り出し台は加工物
に精密な「角度割り出し」をする。テーブルの平面精度はミクロンの
オーダーだろう。
その裏の通路はプレス機が並ぶ。ドスンドスンと連続で型打ち
するため大きなハズミ(弾み)車を持つ。
中央通路に「近代」の工作機械。いわゆるコンピュータが発達
して工作機械に応用された「数値制御(NC)マシン」だ。
その隣の列は旋盤と共に工作機械の華である「フライス盤」の
コーナー。左右前後に動くベッドに固定された加工物に回転上下
する刃物を当てて複雑な形状を削り出す。
一番左の列には再びレトロな機械が並ぶが、その奥は「旋盤」の
コーナー。
ここまで各社、各年代の旋盤が並ぶと圧巻である。
続きは次回。