じんべえ時悠帖Ⅱ

レトロな工作機械に酔う

 日本工業大学(埼玉県宮代町)内の「工業技術博物館」見学記

(その3)。いよいよ中に入り中央通路に立つ。ほゞ体育館ほどの

広さに「機械」が一杯である。

 入口脇に電気機関車、蒸気機関車の模型が並ぶ。スケールは

1/30くらいか、いずれも学生の作品で精巧に出来ている。

 向かって右の列にはレトロな機械工場風景。天井に通った太い

軸からベルトで簡単な機械類に動力が分配される。一番手前は帯鋸

のようだ。

 この脇にあるのが機械というより機械加工のための器具的なもの。

レンズで有名なスイスのカール・ツァイス社製の割り出し台は加工物

に精密な「角度割り出し」をする。テーブルの平面精度はミクロンの

オーダーだろう。

 その裏の通路はプレス機が並ぶ。ドスンドスンと連続で型打ち

するため大きなハズミ(弾み)車を持つ。

 中央通路に「近代」の工作機械。いわゆるコンピュータが発達

して工作機械に応用された「数値制御(NC)マシン」だ。

 その隣の列は旋盤と共に工作機械の華である「フライス盤」の

コーナー。左右前後に動くベッドに固定された加工物に回転上下

する刃物を当てて複雑な形状を削り出す。

 一番左の列には再びレトロな機械が並ぶが、その奥は「旋盤」の

コーナー。

 ここまで各社、各年代の旋盤が並ぶと圧巻である。

 続きは次回。

 

 


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コメント一覧

jinbei1947
えめらるど様
徘徊や妄想が出なければ大丈夫、物忘れの範囲は皆あります。
九十寸前に亡くなった母は、数年前に亡くなった夫の葬儀に行くと言って、
礼装して以前住んでいた町までタクシーに乗りました。
一回目は長野駅から先の行き方が判らずマゴマゴして保護された教訓を
生かしました。
eme
工学部の専攻をなさった方にとっては、同じ機械を観る眼も私ども素人とは異なるのでしょうね。此の処暮の行事に追われて慌ただしく過ごしていますが、お蔭で 鬱病の方は鎮まって居ます。代わりに(老人性)痴呆が進んで来たようです。90歳という年はコタエマス。
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