三日続きで好天の予報、前回から中4日で膝の疲労も取れ頃もよし。
2回目の秩父観音巡りをと思うが、「全国旅行支援」が始まり、秋の
行楽シーズンと相まってて秩父も手頃な宿が取れない。
そんな中、秩父の街の中心部に素泊まり格安ホテルを見つけて即決。
昨日、一昨日と一泊で第二回の秩父巡礼を慣行、両日とも快晴無風。
初日(延べ三日目)は街中の八山、数は多いが距離は10キロあまり。
併せて冷え込んだこともあってゆっくり出発で、昼近くのスタート。
最初の十一番常楽寺は、西武秩父駅近くの秩父市役所前交差点から
東へ1キロ。秩父市役所は東日本大震災で使用不能となり、6年後に
改築竣工したので4,まだ新しく広々と明るい雰囲気である。
常楽寺への道は今日の宿、格安ホテル前を通る。4階だけが宿泊室
というが、およそホテルらしくない雑居ビルと言う感じ。
小高い山裾に張り付くような常楽寺、山の反対側は横瀬(ヨコゼ)町。
この常楽寺の山の裏、少し北が大慈寺である。実は前回の五番語歌堂
から十番大慈寺までは全部横瀬町であった。
秩父三十四札所の口碑は、札所連合会によって統一されている。
明治初年、天台宗から曹洞宗に変わったことが記されている。
ところで、ここまでの各寺に掲げられる板絵「観音霊験記」には
「秩父三千女」の銘が入る。気になり調べると、近年25年をかけて
板絵を奉納した秩父の提灯屋、浅賀三千代氏の「三千」であった。
狭い境内、観音堂(本堂)以外に見るところもなく来た道を戻る。
十二番野坂寺は南へ約1キロ半、鄙びた裏通りをのんびりと歩く。
西武線が西武秩父駅を出てすぐ大きくUの字を描くその頂点を潜ると
間もなく十二番野坂寺への曲がり角。ここでも大きな案内板が助かる。
秩父札所連合会、いい仕事をしている。
路地の奥の野坂寺、山門も本堂もなかなか好いが、2列に並んだ
六地蔵の表情がユニークだ。
おやここも臨済宗南禅寺派、観音霊験記の板絵を撮り次に向かう。
次の十三番慈眼寺からは秩父線の向こう側の街中である。