「大丈夫です。」と答えます。塾を始めてしばらくの間は、よくこんな
やりとりをしたものでしたが、ある時からこのやりとりはそれほど意味が
ないと思うようになりました。
なぜかというと、一つは生徒の返事に無意識の行動が含まれていないこと。
例えば、授業中によそ見をしたり考え事をするのが無意識の行動であれば、
授業に集中できていない自覚がないと言えます。だから、自分は授業態度に
問題がないと思っているだけということになります。
もう一つは、注意されたかが基準になっていること。授業中に授業態度の
ことで先生に注意を受けていないということで「大丈夫」と考えることです。
態度について、いちいち注意していてはキリがないので注意していないだけ
ということもあります。自分は大丈夫だと考えていても、先生の評価は違う
というのはよくあることです。
しかし、10月にもなってくると、みんな勉強し始めています。一学期だと、
人が勉強していないうちに勉強するということができましたが、今は誰もが
勉強しているので、時間で差をつけることはできない時期になってきました。
そうすると、中身で勝負するしかありません。
授業を聞いていれば時間は過ぎますし、自習していても机に向かっていれば
時間は過ぎていきます。しかし、本当に集中して勉強できた時間はどれほど
であったのかが大切です。
よそ見したり考え事をしている場合ではありません。なかなか集中できない
人は、◯ページやるまで絶対手を止めないとか、ここまでを◯分間でやろう
という風に決めごとをつくって無意識の行動を防ぐのも一つのやり方です。
これからは涼しくなり集中しやすい時期、中身で勝負の時期を迎えました。
