受験を終えた中3に話したことを書き残しておこうと思います。
前半はプリントを配って話したので項目のみ、後半のプリントに
書いていない話は詳しめに書きました。
もしかしたら、生徒自身が振り返ったり、保護者が子供が聞いて
きた話を知りたいということもあるかもしれないということで。
ひとつは、大学入試について。
・大学入試センター試験に代わる「大学入学共通テスト」
・私大の入学定員厳格化について
・高校受験と大学受験の偏差値の違い
もうひとつは、高校での勉強について。
・とにかく最初が肝心
・より難しくより速く
・目標を持って過ごすこと
・小テストや課題にプラスアルファの勉強ができるかどうか
ここからは、主に口頭で話したことです。
・学校の先生は間違ったことは言わないが…
先生は間違ったことは言わないが、クラス全体に話したことは
今の自分にベストのこととは限らない。ひとりひとりの事情を
勘案して言ったわけでなければ、鵜呑みにせずに状況を考えて
自分なりに受け止めること。
・学力をつける一方で自分を磨く
一生懸命勉強して身につけた学力はいずれ社会に出て生かす
ことになる。モラルがなく人の気持ちがわからない人が社会で
役に立つ人間になれるのか、自分さえよければいいと周囲に
気を配れない人間が社会で役に立てるのかということ。
・答えを得ることよりも考えることが大事
「幸せとは」など答えが出ないこともある。だからといって、
考えないでよいかというとそうではない。さまざまな角度から
考えることによって理解できることもある。
・敏感で鈍感に
何事にも敏感すぎると苦しい、逆に鈍感すぎるのもどうか。
敏感になるべき場面と鈍感でもよい場面を使い分けて成長に
つなげてほしい。ただし、敏感と鈍感を使う場面を間違うと
全く成長しないので要注意。
昔は近所にいい加減なことを言う大人がいたので「本当かなあ」と
疑ったり確かめたりする必要がありました。しかし、今の子供たちが
リアルで出会う大人は優しくて当たり障りのないことを言う人が多い
のかもしれません。そのせいなのか、疑うのはよくないと思うせいか、
それとも京田辺が田舎すぎるせいなのかどうかわかりませんが、大人
の言うことを疑わない子供が多いように感じます。
そのため、疑い確かめることの大切さを伝えたい気持ちがありました。
そして、最後に「困難な成熟」という本をプレゼントしました。
この本を読んで、知らないことは知識として身につけるとよいですし、
内田樹さんのさまざまな面からの考えを目にし「物事はもっと考える
必要があるよな」と感じてもらえたらと思います。