京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

探究系専門学科の受験を終えて

京都の公立高校は早い時期から「探究系専門学科」を設置しており、
今では専門学科のある公立高校が数多く存在します。
これまでに以下の記事でも紹介してきました。
「探究系専門学科のパイオニア」
「探究系専門学科とSSH,SGH」

公立高校は原則1クラス40人の授業となるので、どうしても受身的な
授業が多くなりがちですが、探究系専門学科は主体的な取り組みが
あることが一番の特徴でしょう。もしかすると、小中学校では勉強は
受身でするものだという意識をもっていたり、または無意識的にそう
捉えている人は多いかもしれません。
高校の探究活動で具体的な成果をあげるのは、もちろん素晴らしい
ことですが、なによりも探究しようとする姿勢であったり探究する
ための方法を身につけること
ができたなら、それも素晴らしいこと。
大学に入ってからの研究活動にプラスになるだけでなく受験勉強や
日常生活も含めて今後の人生に大きくプラスになるような貴重な
経験になるものと思います。

それだけに生徒たちにも探究系専門学科やSSH,SGHの高校で力を
つけてもらえたらと考えており紹介しもしてきましたが、今年度も
受験する生徒がおりました。
(今年度の時習館の公立前期選抜の結果はこちらのHPから)

探究系専門学科がある高校は、入試で独自問題を出題するところが
ほとんどですから、その対策も必要です。
京都の探究系専門学科は京都市以南に11校ありますが、赤本が発売
されているのは堀川、西京、嵯峨野、桃山の4校のみです。その他は
入試説明会に参加し問題を入手して対策することになります。ただ、
その問題には解答のみで解説はないので、入試説明会で解説して
くれなければ自分でどうにかするしかありません。そのうち南陽の
サイエンスリサーチ科においては、問題のみの配布で解答の配布が
ないので、これも自分でどうにかするしかありません。

今年度は、南陽サイエンスリサーチ科を受験する生徒がいたので、
こちらで事前に数年分の過去問を解いて解答をつくっておきました。
やはり解答は配布してもらいたいのですが、無理やりポジティブに
考えると「何でも与えられてやるものではなく自ら切り拓くという
探究スピリットで頑張ろう」といったところでしょうか。
記述解答のうちの一部では出題の意図をつかみきれないところや
解答がひとつではないかもしれない問題もありましたが、問題が
ある以上は出題傾向はつかむことはできるので対策はできます。

そして、前期選抜、年により多少のばらつきはあるとはいえ毎年
それなりの倍率になります。また、報告書の配点が低いところが
ほとんどなので、言ってみれば入試当日のガチンコ勝負ですね。
その日の出来に不安のあった生徒もいましたが、なんとか全員が
よい結果を手にすることができました。

生徒たちの頑張りを称えつつ、こちらとしての指導が100点満点で
あったわけではないので反省すべきところは反省していかなければ
なりません。
次の年度も「生徒のようすを細かく感じ取りつつ、手や口を出し
すぎない」よう指導しながら、生徒が力をつけられるようサポート
していきます。
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