米、北朝鮮のハッカー集団に制裁 数百億円窃盗か
2019年9月14日 4:26 発信地:ワシントンD.C./米国 AFP
2017年のランサムウエア「ワナクライ」によるサイバー攻撃で被害を受けたノートパソコンに表示されたメッセージ(2017年6月27日撮影)
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【9月14日 AFP】米財務省は13日、北朝鮮政府の支援を受ける3つのハッカー集団を制裁対象に指定した。
これらのハッカー集団はインフラに対する破壊的なサイバー攻撃を実行したほか、総計で数億ドル
(数百億円)に上る資金を窃取した可能性があるとされる。
制裁対象となったのは「ラザルス・グループ(Lazarus Group)」「ブルーノロフ(Bluenoroff)」
「アンダリエル(Andariel)」の3集団。金融機関や仮想通貨取引所からの窃盗や、2014年の米映画
製作大手ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)に対する
サイバー攻撃、2017年に少なくとも150か国で起きたランサムウエア(身代金要求型ウイルス)
「ワナクライ(WannaCry)」によるサイバー攻撃に関与したとされる。17年のサイバー攻撃では、
英国の国民保健サービス(NHS)が最も大きな被害を受けた。
米財務省によると、3集団はすべて北朝鮮の主要情報機関である人民武力部偵察総局
(Reconnaissance General Bureau)と関係しており、北朝鮮政府の支援を目的としてこれまでに
インターネット上で数十億ドル(数千億円)の窃取を試みた。制裁は、これらの集団に関与した人物を
世界金融システムから締め出すことが目的で、米政府は米国の管轄下にある資産の凍結が可能となる。
2017年のランサムウエア「ワナクライ」によるサイバー攻撃で被害を受けた英国民保健サービス(NHS)のウェブサイトで、コンピューターネットワークに問題が生じていることを知らせるページ(2017年5月12日撮影)
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米ホワイトハウスで北朝鮮によるサイバー攻撃について発表する高官(2017年12月19日撮影)。
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