英国がEU離脱へ、スコットランド首相は独立を示唆
2016年06月24日 14:33 発信地:ロンドン/英国 AFP
英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票は24日、英国放送協会(BBC)によると382選挙区のうち374選挙区で開票が行わ
れた段階で「離脱」票が52%となり、離脱派の勝利が確実となった。為替市場では英ポンドが急落し、31年ぶりの安値を付けている。
こうした中、スコットランド(Scotland)のニコラ・スタージョン(Nicola Sturgeon)自治政府首相は「スコットランドの未来はEUの一部となることだ」と発
言し、独立を目指す可能性を示唆した。英スカイニュース(Sky News)がBBCへのコメントとして伝えたところによると、スタージョン氏は「スコットランドは
62%がEU残留に投票した。明確かつ断固とした答えだ」などと語ったという。
一方、北アイルランド(Northern Ireland)でも、カトリック系民族主義政党シン・フェイン党(Sinn Fein)が、アイルランドとの統一の是非を問う住民投
票を行うべきだと表明。
「北アイルランドは、イングランドの投票結果に引きずられている。シン・フェイン党は今こそ長年の要求である南北統一をかけた国民投票の実施を強く求
める」とデクラン・キアニー(Declan Kearney)党幹事長が述べた。
円急騰、英EU離脱派勝利の見通し-対ドル一時99円台、ポンド急落
2016年6月24日 14:20 bloomberg
24日の東京外国為替市場では円が急騰。英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利する見通しとなり、世界経済の先行き懸念からリスク回避の動き
が 加速している。
ドル・円相場は一時前日比で7円以上も円高が進み、2013年11月以来となる1ドル=99円台に突入した。ポンドは急落している。
午後2時14分現在のドル・円は101円52銭前後。残留支持派優勢との調査結果を受けて、早朝に106円84銭まで円売りが先行。
その後、開票が進む 中で離脱派が次第に優勢となり、11時半すぎに103円を割り込むと一時99円02銭と2013年11月の水準まで急落した。
その後いったん102円ちょ うど前後まで値を戻したが、午後零時半すぎに英BBCなどメディアによる離脱派勝利の予想が相次いで伝わると、
円買いが再燃、同1時すぎには再び100円 を割り込む場面が見られた。
しんきんアセットマネジメントの加藤純シニアファンドマネージャーは、まさかの離脱ということで、ドル・円は下落しており、「来週前半くらいまでは一時的 に95円まで下げてもおかしくない」と指摘。
ただ、今後は緊急のドル資金供給やポンド下支えといった協調政策が予想され「荒っぽい動きになりそうだ」と語 る。
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