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北極圏で相次ぐ山火事、「前例のない異常事態」 温暖化加速の恐れも

2019-07-27 09:07:36 | 環境・温暖化・エネルギー
北極圏で相次ぐ山火事、「前例のない異常事態」 温暖化加速の恐れも

 米アラスカやカナダ、シベリアなどの北極圏で前例のない規模の山火事が発生している/Pierre Markuse/Creative Commons


(CNN) グリーンランドやシベリア、アラスカなどの北極圏で、山火事の発生が相次いでいる。

6月以来の発生件数は100件を超え、専門家は「前例のない異常事態」と指摘した。

このほど撮影された衛星写真は、グリーンランドやシベリアの無人地帯、およびアラスカの一部から

巨大な煙が立ち上る様子をとらえている。


6月は世界で観測史上最高の暑さを観測した。欧州や米国を熱波が襲う中、7月の気温も記録を

更新する見通しだ。


大気の状態に関するデータを提供しているコペルニクス大気監視サービス(CAMS)では、

6月初め以来、北極圏で100件以上の大規模な山火事を観測した。


専門家によれば、北極圏の火災は過去にも発生しているが、これほどの規模になることはなかったという。

北極圏の気温は世界平均を上回るペースで上昇し、山火事が広がる条件がそろっている。

CAMSの専門家は、山火事の件数についても規模についても「前例のない異常事態」と位置付ける。

 

山火事で二酸化炭素が排出されることにより、地球温暖化が一段と加速するとみられる


火災がシベリアの有名な大河を襲った


世界気象機関(WMO)の専門家によると、シベリアの6月の平均気温は、1981~2010年の

平均気温を10度近く上回った。シベリアとカナダおよびアラスカを覆う熱波の影響で、山火事は

さらに増える見通しだ。

こうした山火事そのものも、地球温暖化に拍車をかける一因となる。


CAMSによれば、6月1日~7月21日にかけて大気中に放出された二酸化炭素は100メガトンと

推定され、ベルギーの2017年の1年間の排出量にほぼ匹敵する。


山火事によって大気汚染物質が雪や氷の上に降り注げば、太陽光が反射されずに吸収され、北極圏の

温暖化がさらに加速する恐れもある。

 

 
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