アルゼンチンがアイスランドと分ける、メッシが痛恨のPK失敗
2018年6月17日 2:02 発信地:モスクワ/ロシア AFP
サッカーW杯ロシア大会グループD、アルゼンチン対アイスランド。試合中、天を仰ぐアルゼンチンのリオネル・メッシ(2018年6月16日撮影)
【6月17日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は16日、グループDの試合が行われ、
リオネル・メッシ(Lionel Messi)がPKを外したアルゼンチンは、本大会初出場のアイスランドと1-1で引き分けた。
2度の優勝を誇るアルゼンチンは前半19分、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)の目の覚めるような一発で
先制したが、直後にアイスランドはアルフレズ・フィンボガソン(Alfred Finnbogason)のゴールで同点とすると、
その後は大きなプレッシャーにさらされたもののしのぎ切った。
世界最高の舞台に初出場のアイスランドと引き分けて顔に泥を塗られたアルゼンチンは、1986年以来のW杯制覇に
疑問符がついた。
ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が見守る中、メッシの出来は前日のスペイン戦でハットトリックを
記録したライバルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とは対照的だった。
代表レベルでは主要国際大会でのタイトルをいまだ獲得していないメッシは、今大会期間中に31歳の誕生日を迎える。
2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)でイングランドを敗退に追い込んだほどの好結果ではないが、
アイスランドは、ナイジェリア、クロアチアとの対戦を控えるグループD突破に向けて大きな一歩を踏み出した。
アイスランドの人口はこれまで大会に出場した中で史上最少となる33万人だが、強豪国とも十分渡り合えることを
力強く証明した。
4万5000人収容のスパルタク・スタジアム(Spartak Stadium)に押しかけた熱狂的なファンの前で
アイスランドは、序盤から肉弾戦を仕掛けてアルゼンチンを混乱に陥れた。
カウンター主体のアイスランドは、序盤にルーズボールを拾ったビェルン・シグルザルソン(Bjorn Sigurdarson)が
得点チャンスを迎えたが、シュートは枠を捉えられなかった。
前半19分にアルゼンチンは、ペナルティーエリア内でマルコス・ロホ(Marcos Rojo)のボールを受けた
アグエロが反転して左足で強烈なシュートをネットに突き刺し、チームは落ち着きを取り戻すかに見えた。
しかしその4分後にアイスランドは、ギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)のシュートを相手
GKウィルフレッド・カバジェロ(Wilfredo Caballero)が弾いたボールにフィンボガソンが詰めて同点とした。
メッシは攻撃を牽引したものの、アルゼンチンはボール支配に苦戦。後半18分にはマクシミリアーノ・メサ
(Maximiliano Meza)がホルドゥル・マグヌソン(Hordur Magnusson)に倒されてPKを獲得したが、
メッシのシュートはアイスランドのGKハネス・ハルドルソン(Hannes Halldorsson)に阻まれた。
サッカーW杯ロシア大会グループD、アルゼンチン対アイスランド。PKを蹴るアルゼンチンのリオネル・メッシ(2018年6月16日撮影)
サッカーW杯ロシア大会グループD、アルゼンチン対アイスランド。PKを失敗し肩を落とすアルゼンチンのリオネル・メッシ(中央、2018年6月16日撮影)
サッカーW杯ロシア大会グループD、アルゼンチン対アイスランド。スタジアムに駆け付けたアルゼンチンの女性サポーター(2018年6月16日撮影)