韓国が日韓軍事協定(GSOMIA)を破棄 「衝撃の決定」韓国内で驚き
韓国政府は22日、日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」を破棄すると発表した。
日韓の対立が安全保障分野にも拡大することになり、韓国国内でも「想定外」の決定と受け止められて
いる。
韓国大統領府・金有根国家安保室第1次長「韓国政府は、韓日間のGSOMIAを終了することに決めた」
韓国大統領府関係者は22日、破棄の理由について「日本は根拠の説明なしに、安保上の問題が発生
したことを理由に、韓国を輸出優遇国から除外した」、「安保協力の根幹を揺さぶるものと認識した」と
説明した。
韓国メディアの間では決定前、「協定は延長される」との見方が強かったために、破棄という
強硬策は、「衝撃の決定」、「日韓は全面戦争に入った」、「対立はピークに達し、対話は難しい」
などと、驚きを持って報じられている。
今回の決定は今後、日米韓3カ国の安保協力に支障を生じさせ、日韓の安全保障に影響が出るおそれが
ある。
韓国でも驚きの声...決定の理由は? 軍事情報協定破棄
8/22(木) 23:53 FNN PRIME
韓国が、まさかのGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄。
日本と韓国の対立が、ついに安全保障分野にも波及。
ソウル支局から、川崎健太記者の中継です。
(韓国ではどんな反応が見られる?)
GSOMIAについては、韓国メディアでも「協定は延長される」との見方が強かったために、
破棄という強硬策には驚きの声が多く、「衝撃の決定」、「日韓は全面戦争に入った」、
「対立はピークに達し、対話は難しい」などと報じられている。
また、野党は一斉に反発していて、「国益に反する判断だ」として、破棄の決定を撤回するよう強く
求めている。
今回の決定は、東アジア全体の安全保障に影響が及ぶ可能性があるだけに、「国内に不安が広がるのでは」
と、国民心理を懸念する論調も見られる。
(韓国政府にはどんな狙いがある?)
韓国大統領府の関係者は、破棄の決定はあくまで「日本が先に優遇対象国の除外という措置を取った
ためで、その後、韓国の外交努力にも応じなかった」と繰り返し非難している。
そのうえで、「そもそも協定のメリットは大きくなく、アメリカも決定に理解を示している」と
主張している。
かつて北朝鮮の中枢にいた脱北者の分析では、GSOMIAの破棄は、元々北朝鮮側が強く求めていた
ことで、韓国としては日本へ反撃するとともに、悪化している北朝鮮との関係を改善するきっかけに
したいのでは、との指摘もある。