大規模サイバー攻撃、北朝鮮が関与か 過去の工作と類似性
2017年05月16日 08:20 AFP
コンピューターネットワークに問題が生じていることを知らせる英国民保健サービス(NHS)のウェブサイトのページ。ロンドンで(2017年5月12日撮影)。
【5月16日 AFP】世界中のコンピューターネットワークに被害を与えた大規模なサイバー攻撃について、情報セキュリティーの専門家らは15日、北朝鮮が関与した可能性を示す形跡があると相次いで報告した。
米グーグル(Google)の研究者ニール・メータ(Neel Mehta)氏は攻撃元を突き止める最初の手掛かりとして、今回の攻撃に使われたマルウエア(悪意のあるソフトウエア)の「WannaCry」と、北朝鮮が関与したと広く考えられている大規模なハッキング工作との類似性を示すコードを公開した。
他の専門家たちも、断定はできないものの北朝鮮の関与を示す痕跡として支持している。
ロシアのITセキュリティー大手カスペルスキー(Kaspersky Lab)の研究者らは、これは重要な手掛かりだと述べ、「まずWannaCryの旧バージョンをさらに研究する必要がある」との見解を示した。
またイスラエルのITセキュリティー企業インテザー(Intezer Labs)の幹部も、北朝鮮が関与したとの見方に同意している。