日本の原発で使うMOX燃料がフランス出港 活動家の抗議も
2017年07月06日 11:21 AFP
フランス北部シェルブールで、日本向けのMOX燃料が積まれた貨物船(2017年7月4日撮影)
【7月6日 AFP】使用済み核燃料を再処理してつくられたMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)を積んだ貨物船が5日、
厳重な警備の下、フランス北部シェルブール(Cherbourg)の港から日本に向けて出港した。現場では環境保護活動家らによる
抗議デモも行われた。
MOX燃料は港から約20キロ離れた場所にある仏原子力大手アレバ(Areva)の施設から、トラック2台に積まれて夜明け前に
運び込まれた。数十台の車両に護衛され、上空からの警備のためヘリコプター1機も投入された。
車列が港に到着する直前、環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動家約20人が横断幕を掲げて抗議デモを行い、
車列に発煙弾を投げつけた。
フランスから日本へのMOX燃料の輸送は1999年から行われており、今回が6回目。2011年3月の福島第1原発事故後、
MOX燃料が日本へ輸送されるのは2013年に続いて2回目となる。
アレバの広報担当を務めるアレクサンドル・マリノ(Alexandre Marinot)氏は、この貨物船では「最大限の安全水準」が
確保されていると述べている。
フランス北部シェルブールで、日本向けのMOX燃料を積んだ車列に向かって抗議する環境保護団体グリーンピースの活動家(2017年7月4日撮影)