ビッグマック、EUから「消滅」の危機 商標権争いでマクドナルド敗訴
2019年1月16日 9:55 発信地:ダブリン/アイルランド AFP
【1月16日 AFP】アイルランドのファストフードチェーン「スーパーマック(Supermac)」は
15日、欧州連合(EU)域内での「ビッグマック(Big Mac)」と「マック(Mc)」の商標使用を
めぐる争いで、米マクドナルド(McDonald)に勝利したと発表した。
スーパーマックはEU知的財産庁(EUIPO)に対し、マクドナルドによる両商標の使用権を
一部の分野で取り消すよう申し立てていた。
EUIPOは、マクドナルドは両商標について、ハンバーガーおよび飲食店の名称として
真正な目的で使用していることを証明できなかったと指摘。「その結果、取り消しの申請は
全面的に認められる。当該EUTM(EU商標)は完全に無効とされなければならない」とした。
マクドナルドは上訴できる。
スーパーマックはAFPに、マクドナルドは将来の競合相手に対して使うためだけに呼称を
登録し、「商標いじめ」を行っていると批判。過去に英国や欧州への進出を計画した際、呼称の
類似性を理由に「マクドナルドに阻止された」と説明した。
スーパーマックは、EUIPOの判断によりマクドナルド側の中心的な主張は崩されたとしている。