タンカー攻撃、イラン艇が船体から水雷取り外しか。米当局が映像入手
2019.06.14 Fri posted at 11:55 JST CNN
タンカー攻撃、イラン関与の「映像と写真」米国防総省が公表
(CNN) 中東オマーン湾でタンカー2隻が攻撃を受けた事件で、米当局者4人はCNNに対し、
イラン海軍艇が日本のケミカルタンカーの船体から不発の水雷を取り外す映像と写真を入手している
ことを明らかにした。
事件をめぐってはポンペオ米国務長官が13日、イランに責任があると主張。諜報(ちょうほう)に
基づく評価だとしたが、主張を裏付ける証拠は示していなかった。
中東では米国とイランの間の緊張が高まっており、今回の攻撃を受けて米政権内の対イラン強硬派が
さらに勢いづく可能性もある。
当局者の1人によると、映像は米軍機が上空から撮影。イラン艇が攻撃を受けたタンカーと並んで
航行し、船体から「リムペットマイン」と呼ばれる水雷を取り除く様子を捉えた。映像には、この艦艇に
乗った人物が水雷をつかむ場面も映っているという。
現場海域には米海軍艦「ベインブリッジ」と米無人機、P8哨戒機が4時間にわたりとどまっていたが、
イラン艇はその後も動きを続けていた。米国防当局者は、イラン側が攻撃への関与を示す証拠を
回収しようとしていたと見ている。
別の当局者によると、ベインブリッジが現場にとどまっていた際、多数のイラン艇がこの海域に
進入してきたことから、米中央軍は「ベインブリッジやその任務への干渉は一切容認しない」との
声明を出す対応に迫られた。
CNNは独自に映像を確認していない。当局者は匿名を条件に問題の写真と映像についてCNNの
取材に応じた。