香港で大規模ストライキ 170の便欠航、地下鉄で混乱
香港市民は5日、「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めて、大規模なストライキを始めた。
同日午前4時現在、航空会社の社員ら約3000人が「病気休暇」のため、約170の便が欠航となった。
若者らは幹線道路の封鎖や地下鉄の運行妨害を試みた。
ストライキの計画者はインタネットで、市民全員にストライキへの参加を呼びかけた。香港政府に
対するデモが6月に大規模化して以降では初めてだ。
香港メディアの報道によると、5日朝各航空会社の客室乗務員、地上職員や航空整備士が相次いで
「病気休暇」を取った。航空や航空安全を管理する香港の政府機関、民航処( Civil Aviation
Department、CAD)に所属する航空交通管制員も活動に参加したという。
キャセイパシフィック航空は少なくとも2000人の社員が、香港航空は510人以上、地上職員を中心と
する怡中航空が320人、香港国際空港の整備士200人がそれぞれストに参加した。
民航処によれば、4日にすでに12人の航空交通管制員が「病気」のため休んだ。5日にさらに増えると
した。
香港の教育界、金融界、流通業界、公務員なども5日のストライキ活動に加わるとみられる。学生らも
授業のボイコットを計画しているという。
市民は3日、九龍地域の旺角(モンコック)の繁華街で、4日新界地区の西貢区将軍澳でそれぞれ
大規模な集会と抗議デモを開催した。
ディズニーランドでも従業員らが抗議集会を開いた。
この2日間、警察当局は九龍地域の旺角と尖沙咀(チムサーチョイ)、銅鑼灣にある主要幹線道路の
波斯富街などで、抗議活動を行っている市民に催涙弾などを使って強制排除をした。
2日には、公務員約4万人と医療業界関係者約1万人がそれぞれ集会を行った