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韓国、隔離施設に住民反発=武漢からの退避で不安拡散
2020年1月30日 18:20 発信地:中国 AFP
【1月30日 】韓国政府が新型コロナウイルスによる肺炎が流行する中国湖北省
武漢市から自国民の移送準備を進める中、帰国者のための一時的な隔離施設が
置かれる忠清南道牙山市と忠清北道鎮川郡では一部の住民が反発を強めている。
住民らは抗議デモを行っており、訪れた政府高官や警察との小競り合いも発生している。
韓国政府は30日からチャーター機を武漢に派遣し、帰国を希望する約700人の自国民を
順次退避させる計画。帰国後はウイルスの拡散防止目的で2週間隔離するが、
その施設として牙山と鎮川の公共施設が決定したため、地元住民には不安が広がった。
道路を封鎖する鎮川住民
韓国メディアによると、29日には保健福祉省高官が住民への説明のため鎮川を
訪れると、住民が高官を囲んで髪の毛を引っ張るなどして抗議。
30日にも陳永・行政安全相が牙山で説明会を開き、「心配はいらない。徹底した対策を
準備する」と強調したが、住民らは「受け入れ反対」などのプラカードを掲げ、
卵を投げ付けるなどした。
武漢同胞収容予定地域住民の反発...長官に卵投げる。
武漢から帰国の韓国人 368人のうち18人に発熱などの症状
2020.01.31 11:50 聯合ニュース
武漢からチャーター機で帰国した人々(金浦空港)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国の湖北省
武漢市からチャーター機で31日午前に帰国した韓国人368人のうち、18人に]
発熱など新型コロナウイルスへの感染が疑われる症状があることが分かった。
中央対策本部が会見で、帰国者に対する検疫の結果を発表した。
帰国者のうち12人は武漢の空港での検疫時に症状があり、6人は到着したソウルの
金浦国際空港での検疫で症状が確認された。この18人のうち14人は国立中央医療院、
4人は中央大学病院に運ばれ、治療を受ける。
症状のない350人は政府が用意したバスに乗り、忠清南道・牙山と忠清北道・
鎮川にある公務員の研修施設で14日間過ごす。感染が疑われる症状が出れば、
すぐに国が指定する医療機関に移される。