「真犯人は北朝鮮の人間」 金正男氏殺害事件で弁護側
2018.6.27 21:00 産経新聞
マレーシアで昨年2月に起きた北朝鮮の金正男氏殺害事件の公判は27日午後も首都クアラルンプール近郊の
高裁で続き、殺人罪に問われたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(30)の弁護側は「真犯人は北朝鮮の人間だ」
と意見陳述し、改めて無罪を訴えた。
検察側は28日にも、殺人罪の適用を求めて意見陳述する見通し。弁護側は「いたずら番組の撮影と思っていた」と
一貫して無罪を主張しており、双方の意見は全面的に対立している。
フオン被告の弁護側は、被告は正男氏と面識がなく殺傷する動機もない上、北朝鮮の男に手に塗られた液体が死に
至る危険な化学兵器とは知らなかったとして、男らに利用されただけだと主張した。