韓国観光”PRは国家的サギ同然 ボッタクリ、不親切…「恥ずべき組織」も存在
韓国は、有名観光地でもロクな中身はないうえに、ボッタクリが盛行している-といった内容を、韓国で販売部数最多の朝鮮日報(2016年9月17日)が書いている。記事が事実なら、「韓国よいとこ、一度はおいで」とばかり、国を挙げて対外宣伝をするのは“国家的詐欺行為”に等しいのではないか。
「秋夕」(チュソク)とは陰暦の中秋節であり、韓国では旧正月と並ぶ名節だ。今年は9月14日から18日までが連休となった。帰省が戦後にできた慣習だが、いまは旅行に充てる家族が少なくない。
朝鮮日報が秋夕の期間に、旅行関連記事をいくつも掲載したのも、そうした背景があるからだろう。
冒頭に取り上げた記事は、仁川(インチョン)空港から海外旅行に出発する成人男女100人にアンケートしたものだ。彼らが国内旅行先を批判した内容は「見どころや楽しめるものなどコンテンツの不足」(42件)、「ボッタクリ」(23件)、「不親切さ」(21件)など。
「『観光韓国』むしばむ低質格安ツアー」(同紙、9月15日)という記事は、格安ツアーで韓国に来た中国人客の怒りと不満を紹介している。
多いのは、ガイドに連れていかれたショッピングセンターで、低級品を高く買わされたというものだ。中国人を対象とした格安ツアーでは、1日に免税店、ショッピングセンター、土産物専門店など「買い物スポット」訪問が6回も組み込まれている(朝鮮BZ、9月1日)というからすごい。もちろん、ガイドや旅行社は店からバックペイを取る。
では、ガイドを頼まず個人旅行をしたら…ソウルと釜山なら何とか楽しめるかもしれないが、それ以外の地を訪れたら、朝鮮日報(9月16日)は「外国人の韓国地方旅行は苦難の連続」と伝えている。英語表記は「NO SMOKING」と「TOILET」しかない、と。
そんななか、ある若者が「ソウル旅行に行く」と言うので、いささか驚いた。「仕事で知り合った韓国人から『ソウルには観光警察隊がいるから、安心して旅行できる』と聞きました」と。
ソウルでは、明洞(ミョンドン=同市最大の繁華街)、梨泰院(イテウォン=米軍基地に隣接する国際的な地区)、東大門(トンデムン=ファッション街)など7カ所に計101人、釜山に35人、仁川に24人の観光警察隊が勤務している。
しかし、日本語が通じるのはその何分の1かだ。そもそも、警察の中に観光警察隊という組織がつくられたこと自体が、外国人旅行者を狙ったボッタクリや詐欺があまりにも多いからだ。
そんな「恥ずべき組織」の存在をもって、韓国観光のPR材料にしてしまうとは、驚くべき愛国者。いや、驚くべき“欺術者”と言うべきだろう。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は14年2月の観光振興会議で「観光は金の卵を産むガチョウ」と述べた。この品格あふれるお言葉に接すると、外国人観光客を狙った韓国のボッタクリはなくならないなと思えてくる。
「ぼったくり」についてソウル市が注意勧告し、クネさまが「観光客を追い返すようなもの」と言い、政府が注意をうながしても
「ぼったくり」は無くならないのですよ。
儲けられるチャンスは逃がさない。その場で儲かれば良いのです。タクシーや販売業やサービス業に従事している人たちは
給料は低いし、不安定なため、そう思うのも仕方ないですけどね。将来の事など考える余裕はないのです。
いつもお読み頂きましてありがとうございます。
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「『観光韓国』むしばむ低質格安ツアー」
「又被騙了(また、だまされた)!」
先月4日、済州市内のショッピング・センターで、中国人観光客の王平さんがため息をついた。「雪花秀」「后」など人気の韓国製高級化粧品が安く買えると思っていたのに、全然聞いたことのない商品しかなかったからだ。
トランシーバーを持った体格のいい係員は出入口を高圧的な態度で警備しているし、店員たちはつたない中国語で「半額だからとにかく買って」と声を張り上げていた。
一日のうちにこういった店ばかり5軒も寄らされた王平さんは「飛行機代と合わせて1900元(約3万円)で韓国に来られたので良かったと思っていたが、それ以上の額を買い物に使ったような気がする」と苦い顔をした。
「質の低いショッピング」を強要する格安ツアーが韓国の観光競争力をむしばんでいる。特に、今年1月から7月までの間に訪韓した外国人観光客の半数を占める中国人観光客はあちこちで「カモ」扱いされ、韓国にうんざりして帰国した。
東アジアの観光市場は急変している。韓国と中国の外交的な確執により、韓国を訪れる中国人観光客は今後激減する可能性があると言われている。一方、日本は2020年の東京五輪を前に外国人観光客3000万人を誘致しようと、韓国に来る中国人観光客を狙っている。
本紙がソウルの主な観光スポットで中国人観光客300人を対象にアンケート調査を行ったところ、回答者の84%は「言葉・交通・食事・買い物が不便だった」と答えた。
訪韓期間中に米国人の2倍、日本人の3倍に相当する1人当たり平均2319ドル(約24万円)を使う中国人が、日本などに旅行先を変えているのもそのためだ。
LG経済研究院によると、中国人観光客は昨年、韓国で2011年の3.4倍に当たる15兆7000億ウォン(約1兆4500億円)を使ったとのことだ。
これは韓国の家計消費の2.1%に相当する。この割合は2020年には6.5%に達するとの見方もある。漢陽大学観光学部のイ・フン教授は「内需不振が長期化している韓国経済において観光産業は新たな突破口だ。不当な格安ツアーばかり販売するのは、せっかく舞い込んだ福を追い出すような行為だ」と語った。
英語表記がない! 外国人の韓国地方旅行は苦難の連続
「今どこにいるのか分からない。韓屋(伝統家屋)村のバス停を過ぎたような気もするし、まだずいぶん先のような気もするし…」
7月9日、韓国南西部・全羅北道の全州駅から韓屋村に向かう市内バス。フランス人のピエール・アンブロアーズさん(21)とフィンランド人のエンニ・リンヌスさん(25)=女性=は、がらんとした車内で立ったままバスの路線図を穴が開くほど見つめていた。
どれだけ見ても何の役にも立たなかった。路線図には英語表記がなかったのだ。英語の案内放送も流れない。彼らが知っているのは、バスに乗って11番目のバス停で降りれば目的地の韓屋村に行けるということだけだった。だが、バスは乗り降りする客がいなければスピードを落とさずバス停を通り過ぎてしまい、彼らをうろたえさせた。
本紙取材記者は、来韓して3カ月もたっていないこの2人の外国人と地方の観光地を回った。彼らにとって、地方旅行は苦難の連続だった。目にした英語は「No Smoking(禁煙)」と「Toilet(トイレ)」だけ。公共交通施設やショッピングセンターに英語、中国語、日本語の案内表示があるソウルとは別世界だった。
■英語版の観光パンフレットなく食事メニューも韓国語のみ
記者は旅行先として、百済最後の都が置かれた西部の忠清南道・扶余、そして韓屋村で知られる全州を選んだ。どちらも韓国を代表する観光地に挙げられる。
2人には目的地だけを伝え、自分たちで移動や宿泊、食事の計画を立ててもらった。 最初の目的地、扶余市外バスターミナルから苦労が始まった。彼らは扶余に行けば当然、英語版の観光パンフレットがあるものと思っていたが、市外バスターミナルの観光案内所には外国語版の観光パンフレットが残っていなかった。職員も英語を話せなかった。ここで目に留まった英語は「No Smoking」だけ。エンニさんは「旅行に関する情報を全く得られないのでもどかしい。それでもトイレに『Toilet』と書いてあるのは幸いだ」と話した。