米政府、横浜港沖のクルーズ船から米国人退避か
2020年02月15日 13:36(アップデート 2020年02月16日 11:05) SPUTNIK
米疾病対策センター(CDC)当局者の話によると、米国務省が横浜港沖に停泊中の
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号から米国人とその家族を退避させる方針を
固めた。時事通信が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道をもとに伝えた。
報道によると、CDCのチームがクルーズ船で診察した後、米国人約380人を2機の
航空機に乗せて帰国させる計画。16日にもカリフォルニア州の空軍基地に到着するという。
クルーズ船で感染が確認された患者は厚生労働省によって順次病院へ搬送されている。
厚生労働省による客室待機の期間は2月5日から14日間。
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、日本政府は入国を拒否する対象を
中国・湖北省に加え、感染が広がる浙江省に滞在歴のある外国人にも拡大する方針を
明らかにした。また、安倍総理大臣は「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を
対象としたウイルス検査について、地方や民間の検査機関にも協力を依頼するなど、
検査体制の拡充を図る方針を示した。
新型コロナウイルス カナダ政府が日本に停泊中の大型客船から自国民を避難
2020年02月16日 16:10 SPUTNIK
カナダ政府は、日本の横浜港で新型コロナウイルスの検査のため停泊しているクルーズ船
「ダイヤモンド・プリンセス」号から自国民を避難させるため、チャーター便を手配して
いる。カナダ政府のサイトで発表された。
政府のサイトではカナダのフランソワフィリップ・シャンパーニュ外相を引用し、
「カナダ政府は、自国民が海外にいる場合でも、国内と同じように、国民の安全と
健康に対し真剣な対応を行う。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船している
国民が緊急な状況の場合、私たちは日本からカナダへの彼らの帰国のため、
また、国内での新型コロナウイルスの拡大の予防と抑止のため、必要な措置を行う」と
発表した。
プレスリリースでは、航空機への搭乗前に乗客らは検査を受ける必要があると指摘して
いる。新型コロナウイルスの症状が確認された者は搭乗することはできない。
そのほか、避難した国民がカナダに到着した際、健康状態の観察が14日間予定される。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルスCOVID-19の感染者
総数は、乗員乗客のうちすでに355人にまで拡大した。
15日、クルーズ船からは80歳以上の者と感染が確認されない者など約10人が下船した。
このほか、在日米国大使館は、同船から自国民を下船させ、チャーター便で帰国させる
予定であると発表した。航空機は16日に日本に到着する予定で、17日には米国に出発する。
オーストラリアからも自国民退避の希望が出ているとのこと。
others=クルーズ船(ダイアモンドプリンセス)
加藤勝信厚生労働相は7日の閣議後会見で、クルーズ船の感染者61人について、国内感染者数には含めないと述べた。日本上陸前のためで、世界保健機関(WHO)の見解に合わせたとしている。