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中国の人気ドラマが映す「中間層の不安」

2016-08-27 08:47:47 | 中国・中国共産党・経済・民度・香港

中国の人気ドラマが映す「中間層の不安」

2016 年 8 月 26 日 10:39 JST THE WALL STREET JOURNAL

留学するために出国した中国人の数は昨年52万人に達した。親が子供を留学させたがる理由は人気テレビドラマ「小別離」を見れば分かるかもしれない

「あなたは私のことを試験を受ける機械のようにしか思っていない!」

中国で人気急上昇中のテレビドラマ「小別離」は子供たちを外国に留学させている3家族の物語を描いている。そこで浮き彫りになっているのは、中間所得層の将来への不安だ。

 魯引弓氏の小説を原作とするこのドラマは先週から放送が始まり、リオデジャネイロ五輪と時期が重なったにもかかわらず世間の注目を集めた。映画やドラマなどの文化情報サイト「douban.com」によると、このドラマの平均評価点は10点満点中8.2点だ。

  このドラマには中間層に広がる不安感が反映されていると批評家たちは指摘する。この層の人々は絶え間なく不安を感じており、子供たちが良い暮らしをするた めの唯一の方法は中国を離れ、よその国で夢を追い求めることだと考えている。ドラマが契機となり、試験偏重の教育システムや教育熱心な「タイガーマ ザー」、父親、教師を巡る議論が巻き起こっている。ドラマに描かれている家庭内の衝突は主に子供たちの試験の点数が原因だ。

 ソーシャルメディアで拡散されたあるエピソードの中で、中学3年の娘が父親に向かってこう叫ぶシーンがある。「私に尊敬してもらいたい? あなたは私のことを試験を受ける機械のようにしか思っていない!」

 大学入試の高い競争率に対するストレスが、外国に子供たちを留学させるひとつの理由になっている。

 ドラマの中で母親がこの娘に言った言葉はこうだ。「いま上位100番までの中に確実に入ることができなければ、良い高校には入れない。良い高校に入らなければ良い大学には入れない。良い大学に入らなければ、あなたの人生は終わる」

  中国では年に1度の入試を受けなければ大学に入れない。競争率がとても高いため、子供が集中して試験を受けられるよう親はあらゆる努力をする。昨年の夏に は、四川省のある母親が娘の受験に影響が出るのを恐れ、父親の死を2週間近く知らせていなかったというニュースが大きく報じられた。

 作家の黄佟佟氏はチャットアプリ「微信(ウィーチャット)」で公開しているアカウントへの投稿で、このドラマは中間層の「集団的な不安」を反映していると述べた。

  黄氏は「自分がいま持っているものはすべて壊れやすいものだと感じることはないだろうか。今のような暮らしは運が良かっただけだと感じることはないだろう か。子供たちは良い暮らしができるという確信はあるだろうか。これらは私たち一人一人が向き合わなければならない問題だ」と書いている。

中信銀行などが富豪458人を対象に実施した調査によると、
子供たちを外国の高校に通学させる計画を持っていると回答した人の割合は30%だった(写真は江蘇省の揚州大学)

 硬直化した教育システムに不満を感じ、腹立たしさを募らせている富裕層の中で、子供たちを外国に留学させる親が増えている。教育省によると、留学するために出国した中国人の数は昨年52万人に達した。2014年から14%近く増えている。

 中信銀行などが中国人富豪458人を対象に実施した調査によると、子供たちを外国の高校に留学させる計画を持っていると回答した人の割合は30%だった。中学校から留学させるべきだと考えている親も14%いた。

 ツイッターの中国版「微博(ウエイボー)」で、あるユーザーはこう書いた。「このドラマを見ると悲しくなる。私もかつては試験の点数を巡って両親と口論をした。勉強、勉強で愛も気遣いもなかった」

中国も韓国も親が子供を留学させる事が大好きですね。好きというより大きなステータスになるので欲と言った方が正しいですね。

中国も韓国も外国で働く人が多く(特に北米)コミュニティを作っています。チャイナタウン、コリアンタウンって多くの国にあります。

留学生にとって心強いですよね。

ニューヨークのチャイナタウン、コリアンタウンでは安くて美味しいものが食べられました。学生も庶民層の人たちも大勢いました。

食品や日用雑貨も売っています。

イタリア人街もうま過ぎ。そして日本人街はというとお粗末。居酒屋みたいお店と麺類屋さんがあったと思います。

私が借りていたコンドミニアムのそばにお寿司屋さんがあり、日本と同じ位美味しかったのですがとても高い。

自炊もしましたが、マックとチャイナ、コリアンタウンへはよく通いました。

異国にいても国内と同じような食生活ができ、そこに行けば同胞がいる。こんな心強いことはないです。

その点日本人は最初は大変かもしれません。

もちろん日本も海外に留学生を援護するシステムはあると思いますが、規模が違うのではないでしょうか。

私が帰国したその年に9.11同時多発テロが起きました。ミラーガラスの輝く2つのビルが崩壊したのはとてもショックを受けました。

ちょっと記事の話題からそれ気味になってしまいましたが

日本人の海外留学状況

です。

今は日本人留学生も暮らしやすくなったのかな?

最後までお読み頂きましてありがとうございます。