サムスン電子会長の買春疑惑がネットで拡散、警察が捜査
2016/07/23 08:14 朝鮮日報
サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長に買春疑惑があるという内容の動画ニュースをアップしたインターネットメディア「NEWSTAPA」
に対 し、警察は22日、映像資料を提出するよう要請した。ソウル地方警察庁の関係者はこの日、「NEWSTAPA側から動画の資料を
確保し次第、それを確認し た後、内偵に着手するか否かを決める」と発表した。
NEWSTAPAは21日午後10時、『サムスン李健煕の売買春疑惑』 というタイトルの動画ニュースを公開した。
この動画には、李会長とみられる男性がソファーに座り、若い女性たちと売買春を暗示する内容の話をして、女性た ちに金を渡す内
容などが盛り込まれている。
NEWSTAPAによると、この動画は2011年から13年にかけ、計5回にわたり撮影され、それぞれの動画に 20-30代の女性3-5人
が搭乗するという。
動画が撮影された場所は、ソウル市江南区三成洞にある李会長の自宅や、サムスン・グループ系列会社の前社長 の名義で伝貰
(チョンセ=高額の保証金を預ければ、その運用益で家賃負担が不要となる韓国独特の賃貸制度)の契約をした同区ノンヒョン洞の住
宅だとのこと だ。
この動画は、現場にいた女性のうち1人がかばんに隠していたカメラで撮影されたという。
だがこの動画には、李会長とみ られる人物がいた部屋の中で何が起こったのかについての内容は含まれていない。
この女性は金を受け取って部屋から出た後、誰かと電話で「失敗した。かばん を持って部屋に入るなっていうから…」と話していた。
NEWSTAPAは、この女性が電話で話した内容を根拠に「この動画 は女性が一人で撮影したものではなく、共謀者がいる」とし、共犯
として2人の名を挙げた。2人は2014年、麻薬を使用していたとして逮捕・起訴され、執 行猶予付きの判決を受けた。
現在は共に名前を変え、行方をくらましている状態だという。2人はサムスン側に対し、動画を盾に金を要求したが、サムスン側は 「信
じられない話であり、取引には応じられない」と答えたという。
サムスン・グループは22日「李健煕会長をめぐって物議 を醸していることに対し当惑している。
この問題は個人のプライバシーに関係しているため、会社としては何も申し上げられない」と発表した。
サムスン・グ ループはこの日午前6時30分から、崔志成(チェ・ジソン)副会長など幹部をソウル市瑞草区瑞草洞の本社に集め、長時
間にわたり対策会議を行ったという。
この席で、会社レベルでの対応は最大限自制することで意見が一致したとのことだ。
李会長は2014年5月10日、ソウル市竜山区梨泰院洞の自宅で急性心筋 梗塞(こうそく)のため倒れた後、2年2カ月にわたって意識
不明のままだとされている。
警察は、この事件について本格的な捜査が始まれば、李会長の買春疑惑だけでなく、動画の撮影を指示した人物らによる、会社側
に対する恐喝、脅迫容疑についても集中的に調べる方針だ。
李会長は2年2か月の眠りの中でどんな夢をみているのだろう。ハーレムで至極の時をすごしているのか、刑務所の檻の中か、
会長の椅子に座り権力と財力に輝いているのか。
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