サッカー日韓戦、日本サポの横断幕に韓国から称賛の声「韓国サポとは正反対…」
配信日時:2019年12月19日(木) 13時40分 Record china
18日、釜山でE-1選手権最終節の日韓戦が行われた。日本のサポーターが掲げたある横断幕に韓国のメディアから称賛の声が上がっている。写真はユ氏の写真展の案内(仁川ユナイテッドFCサイトより)。
2019年12月18日、韓国・釜山でサッカーの東アジアE-1選手権最終節の日韓戦が行われ、
韓国が1-0で勝利し大会3連覇を達成した。日本にとっては13年以来となる優勝を逃す悔しい結果と
なったが、日本のサポーターが掲げたある横断幕に韓国のメディアやネットユーザーから称賛の
声が上がっている。
この日、日本サポーターの応援席にはハングルで「できるよ、ユ・サンチョル兄貴!!」と書かれた
横断幕が掲げられていた。ユ・サンチョル氏はかつて横浜F・マリノス、柏レイソルでプレーし、
活躍した選手。10月に先月膵臓(すいぞう)がんで闘病中であることを公表していた。
韓国メディアのスポータルコリアはこれを「対馬海峡を渡って来た“できるよ、ユ・サンチョル兄貴!
”日本の義理」との見出しで報じ、「日本のサポーターはライバル戦に関係なく、同じサッカー人、
ファンとしてユ氏の回復を願った」と称賛している。
他のメディアも「し烈な日韓戦の中で日韓が1つになった」「ユ氏に向けた心、釜山で日韓は1つだった」
「ユ氏への横断幕は宿命の日韓戦という意外な場所でも掲げられた。緊迫した試合会場で束の間の
温かい人間味が感じられた」「ライバル戦、さらに日韓関係が急速に悪化している中で、国籍を
超えた温かい人間味が垣間見えたシーンだった」などと報じている。
また、朝鮮日報は、「日韓サポーターの正反対のプラカードに注目が集まった」として
「日本のサポーターは日韓関係悪化により反韓感情が拡散している中でもユ氏の回復を願う
メッセージを掲げたが、韓国のサポーターは『NO ジャパン、(日本に)行きません、
(日本製品を)買いません』と書かれたプラカードを掲げていた」と伝えている。
報道を見た韓国のネットユーザーからも「ありがたい」「これこそがスポーツの力」
「心から日本のサポーターにお礼を言いたい」など称賛や感謝の声が上がっている。
また、「スポーツと政治は別。でも韓国で同じことをしたら親日派と批判されるのだろう」と
嘆く声や、「試合会場で『NO ジャパン』を掲げた人は反省しよう。日本はあんなものを持って
きてくれたのに」「相手国の選手を気遣う日本と挑発する韓国。国民意識の差だ」「試合には勝ったが
ファン文化は負けた」との声も上がっている。
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闘病の柳想鉄氏に日本応援団は回復祈願…「NOジャパン」で応酬した韓国
サッカー韓日戦、正反対の韓日応援団プラカードに注目
2019/12/19 21:34 朝鮮日報
日本の輸出規制措置によって国内で日本製品不買運動が起きるなど、両国間の葛藤が激化する中、
サッカーの東アジアE-1選手権最終戦(第3戦)の韓日戦では、韓国と日本の応援団が掲げた
プラカードにも注目が集まった。
日本の応援団は、ステージ4のすい臓がんとの診断を受けて闘病中の柳想鉄(ユ・サンチョル)
仁川ユナイテッド監督の快復を願う横断幕を掲げて注目を浴びた。一方で韓国の応援団の客席では、
反日集会で使われる「NOジャパン」のカードが見られた。
ベント監督率いる韓国代表は18日、最終第3戦の日本戦で黄仁範(ファン・インボム)=
バンクーバー=のゴールにより1-0で勝利した。韓国は2年ごとに開催される同大会で、
香港(2-0)、中国(1-0)、日本を全て破り、3戦全勝で5回目の優勝を果たした。
韓日戦ということで試合自体への関心も高かったが、応援団の掲げたプラカードにも注目が集まった。
日本の応援団は「武蔵」「仲川輝人」「Go!」などの横断幕を掲げると共に、
ハングルで「“できる”ユ・サンチョル兄貴!!」と書かれた大型の横断幕も掲げた。
韓日関係の悪化により日本国内でも反感感情が広まっているが、がん闘病の事実を公表した
柳監督の快復を祈るメッセージを掲げたのだ。
柳監督は1999年から2001年まで日本のJリーグ横浜マリノスでプレーし、01-02年には柏レイソルで
選手生活を送った。柳監督は日本のリーグで選手として活躍し、日本のファンから愛された。
一方、韓国の応援席の観客は「NOジャパン」のカードを掲げた。これは中継のカメラにも
捉えられた。「NOジャパン」カードには「(日本に)行きません。(日本製品は)買いません」
との文言が書かれていた。