グレタさんが香港デモ支持。中国側は「危険なPR」とけん制
2019年12月18日 11:31(アップデート 2019年12月18日 13:19) SPUTNIK
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが香港のデモを支持する発信をしたことに
中国メディアは警戒し、「危険なPR行為」とけん制した。朝日新聞が報じた。
グレタさんは米タイム誌の「今年の人」に選ばれるなど影響力を強めており、中国は警戒を強めている。
きっかけは、香港の民主活動家が15日に投稿した長文のツイート。活動家は温暖化問題に取り組む
グレタさんと自由を求める香港のデモの間に類似性があるとして、団結を呼びかけた。
これにグレタさんは「勇敢に鼓舞する重要なメッセージ」とコメントした。
Very important thread by the brave and inspirational Joshua Wong. https://t.co/koCles7wyR
— Greta Thunberg (@GretaThunberg) December 15, 2019
すると共産党機関紙・人民日報系の環球時報は16日、「危険なPR行為」とする記事を掲載。
「火炎瓶は環境汚染」との中国ネットユーザーの声を引用しつつ、「香港の反政府抗議者は世界の
注意を引くためにグレタを利用している」と批判した。
温室効果ガスの排出量が世界最多の中国は、米国が温暖化対策の国際ルール「パリ協定」から
離脱手続きを進めていることを批判している。そのため、中国国営の新華社通信はグレタさんの
特集記事を配信するなど好意的だったが、グレタさんの関心が香港問題に向いたため、
中国は警戒を強めた格好だ。