G20、新型肺炎対応で連携 世界経済に懸念―サウジで財務相会議開幕
2020年02月23日01時08分 時事通信
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の初日討議後、記者団の取材に応じる麻生太郎財務相=22日、リヤド
【リヤド時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が22日午後
(日本時間同日夜)、サウジアラビアの首都リヤドで開幕した。初日の会合では、
中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が世界経済に及ぼす影響に懸念を共有。
各国・地域が連携していくことで一致した。景気の失速回避に向けた対応策なども
討議し、23日夕に共同声明を採択して閉幕する。
会議には麻生太郎財務相と日銀の黒田東彦総裁が出席した。中国は財政相と中銀総裁が
欠席し、サウジの駐在大使らが代理出席した。
麻生氏は初日の会合後、記者団の取材に応じ、新型肺炎について「(世界経済の)
リスクとして急浮上した。マクロ経済に深刻な影響を及ぼし得る」と会合で発言した
ことを明らかにした。ほぼ全員が新型肺炎に言及し、懸念を示したという。
さらに麻生氏は、世界経済への影響を最小限に抑えるため、「(G20で)しっかり
連携を取っていこうということになった」と述べた。
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20か国財務大臣・中央銀行総裁会議(G20)等
アジア通貨危機等により、国際金融システムの議論を行うに際しては、G7に加え、国際資本市場へのアクセスを有する主要な新興市場国の参加が必要とされることが認識されたことを受け、1999年6月のケルン・サミットにおけるG7財務大臣会議において創設が合意されました。
国際金融システム上重要な国々が、主要な国際経済問題について議論し、世界経済の安定的かつ持続可能な成長の達成に向けて協力することを目的としたフォーラムで、1999年以降、毎年1回開催されています。
参加メンバーはG7、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、南アフリカ、サウジアラビア、トルコの各国財務大臣、財務大臣代理、中央銀行総裁と、EU議長国財務大臣と欧州中央銀行(ECB)総裁のほか、IMFや世界銀行等の国際金融機関の代表です。
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