WHO、数百万人の命を奪う恐れある「疾病X」に警鐘
2018年03月12日 20:20 SPUTNIK
世界保健機関(WHO)はまだ発見されていない病原体「疾病X」の世界的な大流行が新たに起こる可能性が高いと警鐘を鳴らす。
Science Alertによると、研究者は全人類に感染する可能性がある9つの病気のリストを作成した。
上位3つには、ウイルス性クリミア・コンゴ出血熱(1944年、クリミアで初めて発見され、その後コンゴでも確認)、
ラッサ熱(ナイジェリアで流行)、エボラ出血熱(2014,2015両年に流行し、1万千人強の命を奪った)が入った。
スペイン風邪のように致命的な、まだ発見されていない病原体が大流行する可能性があるとして、リストには「疾病X」も
含まれている。
研究者らは危険な感染対策を予め用意し、あらゆる潜在的な危険性へと迅速に対応できるよう計画している。
スペイン風邪とは、1918年から1918年に大流行したインフルエンザ。5億5000万人が感染し、5000万〜1億人が
亡くなったと算出されている。
全人類に感染する可能性がある9つの病気のリスト
Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF) クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)、マールブルグウイルス病
Ebola virus disease and Marburg virus disease エボラウイルス病
Lassa fever ラッサ熱
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) and Severe Acute Respiratory Syndrome (SARS) 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)および重症急性呼吸器症候群(SARS);
Nipah and henipaviral diseases ニパおよびヘニパビル病
Rift Valley fever (RVF) リフトバレー熱(RVF)
Zika ジーファウイルス
加えて
Disease X 疫病X(まだ発見されていない病原体)
Disease X 疫病X(まだ発見されていない病原体)