旭日旗を掲げて入港し訓練ボイコット、海上自衛隊に批判強まる。
韓米日など6カ国が東シナ海で訓練
海上自衛隊、韓国輸送艦「独島」との訓練をボイコット
2016/05/28 08:40 朝鮮日報
韓国海軍最大の輸送艦である「独島艦」[連合ニュース資料写真]
南海(東シナ海)で行われている多国籍海上合同訓練に参加している海上自衛隊が、韓国海軍の大型輸送艦「独島」
(排水量1万4500 トン級)=写真=が加わる訓練には参加できないという立場を韓国側に通知したことが27日までに分かった。
これは、日本が独島を竹島と呼び、領有権を主張 している状況で、「独島」という名前の韓国の軍艦を訓練のパートナーとして
認めたくないという意味だ。海上自衛隊は今回の訓練で、韓国ではかつての軍国主 義の象徴とされる旭日旗(自衛艦旗)を掲げて
鎮海海軍基地に入港したのに続いて「独島」との訓練もボイコットし、非難の声が高まりつつある。
韓国・米国・日本・オーストラリア・シンガポール・マレーシアの6カ国は、今月25日から鎮海・済州島付近の海域で
「第7回西太平洋潜水艦救難訓練(パシ フィック・リーチ2016)」を行っている。海上訓練は29日から、前半部と後半部に分けて
実施される。海上自衛隊は、訓練日程の通知を受けた直後、「独 島」が訓練指揮艦として投入される前半部には参加しないと
韓国海軍に通知したという。
これにより前半部の訓練には、日本を 除く残り5カ国とオブザーバー12カ国が加わる。後半部には韓米日のみが参加するが、
この時は「独島」ではなく救助艦「清海鎮」(4300トン級)が指揮 艦を務める予定だ。
韓国海軍の関係者は「日本は、前半部の訓練をボイコットする理由を明らかにしなかった」と述べつつも「自衛隊はこれまで一度も、
『独 島』に乗船したことがない」と語った。
これについて、27日付の朝日新聞は「海自は独島への乗艦に消極的だった。(中略)これには韓国側が譲歩し、別の艦船に
変更されたという」と報じたが、韓国海軍は「訓練は当初から前半部と後半部に分かれており、日本側が独島に乗船する計画は
なかった」と説明した。
連合訓練参加した「独島」をめぐって日韓の微妙な葛藤
日海上自衛隊、独島投入された多国籍訓練前半不参加
2016-05-27 17:06 聯合ニュース(朝鮮語)
韓国海軍最大の輸送艦である「独島」を巡って韓国海軍と日本海上自衛隊が微妙な葛藤を表わしている。
独島を「竹島」(独島の日本式名称)と呼んで領有権を主張してきた日本が、韓国海軍と一緒に多国籍訓練で独島艦をパートナーと
して認めない態度を見せたのだ。
軍関係者は27日、「南海で進行中の多国籍連合潜水艦救助訓練である「2016西太平洋潜水艦の脱出と救助訓練」(Pacific Reach
2016)で独島艦が訓練に投入される期間には、日本の海上自衛隊が訓練に参加していない」と明らかにした。
今回の訓練には、韓国、米国、日本を含む6カ国の潜水艦と各国の戦力が参加し、中国をはじめとする12カ国は、オブザーバーとして
訓練を参観する。参加国は25日に開幕式をして、29日には海上訓練を開始する。
海上訓練は、前半部と後半部に分けて進行され、日本の海上自衛隊は、独島が投入される前半には、訓練に参加していない
計画である。
韓国海軍が、今回の訓練を控えて独島艦を投入する計画とスケジュールを通知すると、日本の海上自衛隊は、後半の訓練のみ
参加すると明らかにしたことが分かった。今回の訓練は、前半には日本を抜いた5カ国が参加し後半には、日米韓3カ国のみ
参加のため、前半の比重のほうが大きい。
軍関係者は、「日本は過去にも独島艦が参加する訓練には参加しないという立場を固守した」とし「日本の海上自衛隊の将兵が
独島に乗船することは期待できない状況」と説明した。
これと関連し朝日新聞はこの日、日本の海上自衛隊が今回の訓練で独島艦乗船を拒否したと報じたが、これは事実とは異なる。
日本の海上自衛隊が独島艦が投入されていない訓練の後半のみ参加するため、乗船要求を受けること自体がないからである。
海軍の関係者は、「今回の西太平洋潜水艦の脱出と救助訓練中、日本側関係者が独島艦に乗る計画はなかった」とし「日本の
マスコミ報道内容は事実と違う」と説明した。
ただし、日本の海上自衛隊は、独島艦が投入されていない後半の訓練では、韓国海軍の潜水艦の構造艦である清海鎮とともに
訓練し清海鎮に乗船もするという。
今回の訓練では独島艦は、主にオブザーバー国の要員が訓練を参観する際に動員される予定である。 1万4千500t級の大型輸送艦
である独島艦は韓国海軍が保有している最大規模の輸送船で、2007年に就役した。
日本は韓国海軍が独島艦の名前をつけるときから強く反発していたことが分かった。韓国海軍の独島守護の意志に露骨な反感を
表示したものである。
日本のこのような態度は、未来志向的な韓日関係を構築して、北朝鮮の軍事的脅威に対抗し、日韓軍事協力を強化するために
役に立たないという指摘が出ている。
独島の名前を問題視して訓練も選別的に参加する日本の態度は、日韓軍事協力のために、日本軍国主義の象徴である旭日昇天旗
をつけて、私たちの港に入ってくるように「配慮」してあげた韓国海軍の態度とも対比される。
今回の訓練を控えて、最近鎮海軍港に停泊した日本艦艇は日章旗を掲げて論争を引き起こしたが、私たちの海軍は、国際慣例上
港に停泊中の艦艇が自国海軍旗を上げることを防ぐことはしないという立場だ。日本の海上自衛隊は旭日昇天旗を海軍旗として
いる。
日本の海上自衛隊が独島艦をパートナーとして認めていない場合、抗日独立運動闘士たちの名前を冠した韓国海軍艦艇も
パートナーとして認めるのかという疑問も提起されている。
韓国海軍は安重根、尹奉吉、柳寛順など214級潜水艦に抗日独立運動闘士の名前を付けている。海軍は、今後も潜水艦に
抗日独立運動闘士の名前を付ける方針だ。
最終的には、日本が暴力的な植民地支配で韓国にぬぐうことができない傷をつけた過去の歴史を清算して、韓国と一緒に未来を
志向していなければ、韓日両国の軍事協力も根本的な限界にぶつかるしかないという指摘が出ている。
軍事専門家は「北朝鮮の軍事的脅威に対応した韓日軍事協力が必要な状況では、日韓両国が過去の歴史に縛られて前に
進めないのは深刻な問題だ」と述べた。