イランが弾道ミサイル実験 ホルムズ海峡近く、短距離
2018.8.11 10:05 産経新聞
複数の米メディアは10日、米政府当局者の話として、イランが前週にホルムズ海峡近くで短距離弾道ミサイルの
発射実験を実施したと伝えた。米国の人工衛星で発射が確認されたという。対イラン制裁再発動で締め付けを強める
米国をけん制する狙いとみられる。
原油輸送の大動脈であるホルムズ海峡周辺で行った海上演習に合わせて革命防衛隊が短距離弾道ミサイル
「ファテフ110」を発射、160キロ以上飛行した。周辺に米軍の艦船はいなかった。
トランプ米政権のイラン核合意離脱と制裁再発動に反発するイランは、ホルムズ海峡の封鎖もちらつかせており、
米軍は警戒を強めている。
イランは過去にも軍事演習に合わせてミサイル実験を実施。国連安全保障理事会は2015年の決議で、
イランに核兵器搭載可能なミサイルの発射実験をしないよう求めている。イランは、ミサイル実験は防衛目的だと
主張している。