新型ウイルス、中国が対応の不備認める
2020年2月4日 6:50 発信地:北京/中国 AFP
中国・北京にある紫禁城(写真奥)を見渡せる景山公園で、マスクを着けた警備員(2020年2月2日撮影)
【2月4日 AFP】中国の最高指導部は3日、新型コロナウイルスの流行への対応で
「欠点と不足」があったと認めた。
同国での新型コロナウイルスによる死者は同日、57人増加し、361人となった。
1日の死者としては、武漢(Wuhan)で昨年末にウイルスが見つかって以降で最大となった。
国営新華社(Xinhua)通信によると、同国の最高指導部にあたる政治局常務委員会は
「流行への対応で明らかになった欠点と不足」への対応として、
「国家の緊急管理体制」を改善すべきと指摘。
「市場の監視を強化し、違法な野生生物市場と取引を断固として禁止し、厳しく
取り締まる」必要があるとした。
政府はまた、医療機器やマスク、防護服、安全ゴーグルが「緊急に」必要だとも述べた。
閑散とした中国・北京の道路(2020年2月3日撮影)
中国・北京の住宅街の入り口で、マスクを着けて入場者の身分証確認と体温検査のため待機する警備員とボランティアの人々(2020年2月3日撮影)
中共中央政治局常務委、新型肺炎対策で会議 習近平総書記が重要演説
発表時間 2020-02-04 07:35:44 新華社
【新華社北京2月4日】中国共産党中央政治局常務委員会は3日、会議を開き、
中央新型コロナウイルス肺炎対策工作指導グループと関連部門の報告を聴取し、
次の段階の感染予防・抑制活動を検討した。習近平(しゅう・きんぺい)党中央委員会
総書記が会議を主宰し、重要演説を行った。
習近平氏は会議で次のように指摘した。党中央は今回の感染発生以降、これを高く
重視しており、一貫して人民大衆の生命の安全と健康を第一に考えている。
全国では、全面的な動員、全面的な配置、全面的な感染の予防・抑制活動強化の局面が
形成されている。
また次のように強調した。各級の党委員会と政府は党中央の政策決定と指示を真剣に
徹底し実行に移し、感染の予防・抑制活動を当面の最重要任務として捉える必要がある。
感染のまん延を断固として食い止め、感染の予防、抑制、阻止の闘いに断固勝利
しなければならない。
会議では次の内容が強調された。重点地域の着実な予防・抑制活動に力を注ぐべきである。
救急治療資源と防護資源を感染阻止の第一線に集中させ、最前線の医療関係者と
患者治療の需要を優先的に満たさなければならない。
また次の内容が指摘された。患者の救急治療に全力を尽くし、医療防護物資の供給を
保障する必要がある。患者の収容率と治癒率の向上、感染率と致死率の低下に
努めなければならない。
また、正常な経済・社会の秩序を適切に守り、感染の予防・抑制を強化するとともに、
生産・生活の安定と秩序の維持に努める必要がある。