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【香港情報】天安門序章::香港中文大学で警察が催涙弾2356発。狙いは「国際ネットハブ」との分析も

2019-11-14 15:04:59 | 中国・中国共産党・経済・民度・香港

 香港中文大学で警察が催涙弾2356発 狙いは「国際ネットハブ」との分析も

 https://www.epochtimes.jp/p/2019/11/48996.html

 

11月13日朝、香港中文大学の敷地内で仮眠をとる若者たち。前夜、警察機動隊が2300発以上の催涙弾をキャンパスに打ち込んだ


11月12日夜、香港警察機動隊は香港名門の中文大学に侵入し、2356発の催涙弾とゴム弾を学生たちに

向けて発射した。現地報道によると、少なくとも100人が負傷した。専門家は、警察の目的は大学生の

逮捕ではなく、同大学本館にある香港インターネット・エクスチェンジ(Hong Kong Internet

eXchange、以下 HKIX)を掌握するためであり、香港のインターネットを遮断する狙いがあると

推測する。

 

香港の警察は12日午前7時から、中文大学のキャンパスに通じる2号橋で、抗議者たちと対峙した。

午後3時頃、校内に侵入しようとする警察を阻止するため、学生たちは運動用具などでバリケードを

設置した。警察はゴム弾と催涙弾を放ち、学生たちは火炎瓶やブロック片を道路に投げた。

 

11月12日、香港中文大学に通じる2号橋で、バリケードを設置し、警察機動隊の進入を防ごうとする学生たち


香港メディア・丘品新聞によると、警察は少なくとも12日夜に2356発の催涙弾を発射した。学生たちに

加勢するため、大勢の市民がキャンパスへ水や物資を運び入れた。また警察車両のキャンパス進入を

阻止するために、市民は自家用車をキャンパスを囲むように駐車した。

 

 

煙幕に包まれたキャンパスは、まるで紛争地帯のようだと多くのネットユーザーが書き込んだ。

また、香港警察はなぜ、中文大学に侵入しようとするのか、多くの疑問を引き起こした。

台湾の李忠憲・成功大学教授は12日、SNSで、警察の攻撃目標はHKIXだと書き込んだ。2011年の

中文大学の報告書によれば、香港のネット情報の99%以上を同センターで処理している。

李教授は「香港のインターネットが規制され、多くの情報が伝わらなくなれば情報戦争になる。

誰がインターネットの権利を掌握することになるのか」と警告を発した。


大学本館には90年頃、香港国際ネットワーク交換センター(HKIX)が設られ、香港のインターネット

拠点になった。ここでは、中国本土が情報封鎖しているグーグル(Google)やフェイスブック

(Facebook)、ヤフー(Yahoo!)、マイクロソフト(Microsoft)など、200以上の国際的な

インターネット企業がHKIXを利用して接続している。

公式情報によると、HKIXは商用サービスプロバイダ、研究、教育を含む国際ネットワークにサービスを

提供している。アジア太平洋地域における最大級のインターネット・ハブの一つとして広く認識されて

いるという。


中文大学の卒業生で香港の時事評論家・黃世澤氏は12日、「中文大学を守ろう!HKIXを守ろう!」と

題する声明を発表した。黄氏は、HKIXは香港通信網の基幹システムであり、台湾の中華電信、日本の

NTTやKDDI、マカオのiAdvantageのサブシステムを担うという。もし、香港当局が本館を占拠すれば、

インターネットの完全な封鎖もありうるという。

このため黄氏は「ITに係わる人は、学生たちを守り、HKIXを守らなければならない」と広く訴えている。


11月11日以後、中国共産党の重要会議である第19期中央委員会第4回全体会議(4中全会)の議論を

受け、香港政府は民主派の抗議者に対する鎮圧の強硬レベルを上げた。以後、丸腰の青年に対して

近距離で発砲して重傷を負わせたり、裁判所の令状なくショッピングモール、キリスト教会、大学敷地内

などに進入して、民主派の市民を逮捕している。6月の中国本土への容疑者引き渡しを可能にする

「逃亡犯条例」改正案反対デモに端を発する民主派運動で、警察は約3000人の市民を逮捕した。


香港政府および警察による、市民に対する横暴な振る舞いに、国際的な批判の声が上がっている。

米議会テッド・クルーズ議員は12日、「香港の警察による平和抗議者への暴力行為は恥ずべきことだ。

私は、暴政に反対し、自由を支持する人々を続けて支援する」と書いた。


英上院議員はケンブリッジ大学ウルフソン・カレッジ(Wolfson College)に対して、林鄭月娥・行政長官

の名誉顧問の資格の停止を求める公開書簡を送った。議員たちは、林鄭長官が抗議者を「民衆の敵」と

表現したことに対して、「無能で粗暴さの表れだ」と批判した。

中国本土で数年間、軟禁状態にあった後、支援者の助けにより米国へ亡命した盲目の人権弁護士・

陳光誠氏は12日、SNSで、香港西湾河で交通警察が丸腰の青年を銃撃した事件について、

オランダ・ハーグの国際司法裁判所へ申し立てて、香港政府と警察による戦争犯罪を問う意向である

ことを明らかにした。


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