NATO、黒海でのプレゼンスを維持する目的を発表
NATO(北大西洋条約機構)のローズ・ゴッテメラー副事務総長は、ケルチ海峡をめぐる
状況について、ロシアが同海域で「コントロールを拡大」しようとしているため、NATOは
その状況にかなり問題があると考えており、パートナー国をサポートするためにNATOは
黒海に残る方針だと発表した。
ゴッテメラー氏は「NATOは黒海に十分なプレゼンスを持っており、我々は私たちの
パートナーをサポートするためにそこに居続ける」と述べた。
米国務長官、新たな脅威への順応呼び掛け NATO外相会合で
2019年4月5日 / 02:12 / REUTERS
[ワシントン 4日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は4日、北大西洋条約機構(NATO)
加盟国に対し、ロシアや中国、イランなどからの多種多様な脅威に順応するよう呼び掛けた。
ポンペオ長官はワシントンで開催されたNATO外相会合の冒頭で「われわれは新たな脅威に
立ち向かうため、われわれの同盟を順応させなければならない」と発言。新たな脅威として、
ロシアの武力侵攻や無秩序な移民、サイバー攻撃、エネルギー安全保障を巡る脅威、
第5世代(5G)移動体通信技術などにおける中国の戦略的な競争姿勢などを挙げた。
米国務省高官は、今回のNATO外相会合で、ロシアがもたらすあらゆる軍事的脅威のほか、
加盟国の軍事費負担について話し合うと明らかにしていた。
NATOのストルテンベルグ事務総長は外相会合の冒頭で記者団に、「NATO全加盟国が
負担分担を改善するため、軍事費増加を宣言した。もちろんドイツを含む全加盟国が共に
示した宣言を守ることを期待している」と述べた。
トランプ米大統領はNATO加盟国に対し、国内総生産(GDP)の2%強を防衛に充てて
ほしいとした上で、「ドイツは全く、相応な負担を支払っていない」としていた。
事務総長はまた、ロシア製地対空ミサイル防衛システム「S400」購入を巡るトルコと
米国との対立は今回の外相会合の正式な議題に組み込まれていないが、議論はされるだろう
とした。
ペンス米副大統領、トルコに警告 ロシア製ミサイルの購入中止求める