中国の羽生結弦ファンが懇願「北京五輪まで引退しないで!」 国営メディアの女性解説者は自作の漢詩で「羽生愛」アピール
2018.2.17 23:19 産経新聞
平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で17日、羽生結弦(23)=ANA=が66年ぶりの五輪連覇を達成したことを受け、
中国の「羽生迷(羽生ファン)」の間から、4年後に中国で開催される2022年北京冬季五輪までの、現役続行を懇願する声が
あがっている。
中国のポータルサイト「騰訊(テンセント)体育」は17日、羽生の五輪連覇が決まると間もなく、「まさに嵐、羽生が世界を
征服した」と題する記事を掲載し、「五輪は実際は国と国との勝負だが、本当の巨星は国籍を忘れさせる。たとえば羽生結弦のように」
と称賛した。
政治の世界では「氷」が溶けない日中関係だが、羽生ファンには国境はないようだ。日本に厳しい報道が目立つ中国国営の
中国中央テレビ(CCTV)の女性解説者、陳◆(=さんずいに瑩)氏に至っては、羽生の快挙に自作の漢詩を贈った。
「容顔如玉、身姿如松、翩若●(=りっしんべんに京)鴻、宛若遊竜」
その顔は玉石のごとく、その姿は松のごとく、飛ぶ姿はオオハクチョウのようで、まるで竜が遊んでいるよう-といった意味か。
陳◆(=さんずいに瑩)氏はさらに、「運命は勇者にささやいた、嵐には逆らえないと。勇者はささやき返した、わたしが嵐だと」
「羽生結弦はムチを使わずとも自ら走る選手だ」などと“文学的”な表現に終始。一般のファンも陳◆(=さんずいに瑩)氏に対抗して
自作の漢詩を披露するなど、「羽生愛」を競っている。
羽生は優勝後の記者会見で、「今は特に次の(2022年北京)五輪については考えていない。そんなに甘くないのは知っている」
と語ったが、中国の羽生ファンはインターネット上で、ハートマークを並べて「2022年北京冬季五輪で会いましょう。
絶対に、絶対にその前に引退しないで。中国に来るのを待っています」と訴えている。